グッド・バッド・ウィアード

グッド・バッド・ウィアード（The Good, the Bad, the Weird）

『グッド・バッド・ウィアード』（原題：좋은 놈, 나쁜 놈, 이상한 놈）は、2008年に公開された韓国映画で、監督はキム・ジウンが務めています。この作品は、1966年の名作『続・夕陽のガンマン』からインスパイアを受けて制作された独自の韓国版西部劇、いわゆる「キムチ・ウェスタン」として知られています。

概要

本作は、韓国映画史上最高の制作費をかけた作品とされ、主演には人気俳優のチョン・ウソン、イ・ビョンホン、ソン・ガンホが起用されています。公開初日には40万人を超える観客を動員し、2008年の映画収入史においても優れた成績を収めました。この成功は、制作陣が韓国国内で高評価を得たことによるものでしょう。

撮影は中国北部で行われ、200以上の銃器が使用され、3万発以上の空砲弾が使用されました。この作品はCGやスタントマンをほとんど使わず、ほぼ全てのアクションシーンが俳優自身によるリアルな演技で構成されています。このため、観客に迫力ある映像体験を提供しています。

また、2008年のカンヌ国際映画祭において、一部門外の招待作品として上映され、その後、再編集も行われました。最終的に結末が異なる韓国劇場版が新たに制作され、ここには新たに人気女優オム・ジウォンも出演しています。

ストーリー

この映画は、1930年代の満州を舞台に、大日本帝国による植民地支配の激動な時代を描いています。物語は、満州鉄道の列車を襲撃した際に偶然見つけた宝の地図を巡り、それぞれ異なる理由で追い求める3人の男たちの壮絶な争奪戦を描いています。

主人公の一人、懸賞金狩人のパク・ドウォン（演：チョン・ウソン）は、度々人を排除してでも目的を達成する冷徹な男。次に、プライドの高い馬賊団の首領パク・チャンイ（演：イ・ビョンホン）と、反発心を持ちながら生きる列車強盗のユン・テグ（演：ソン・ガンホ）が登場します。彼らは互いの正体を知らぬまま、運命的に出会い、争っていきます。

物語が進むにつれて、各勢力が地図をめぐってぶつかり合い、混沌とした状況が展開されます。最終的に、誰がこの物語の勝者となるのかが大きな見どころです。

キャスト

• - パク・ドウォン - チョン・ウソン：善良な狩人
• - パク・チャンイ - イ・ビョンホン：冷酷な首領
• - ユン・テグ - ソン・ガンホ：奇妙な列車強盗
• - その他のキャストには、ユン・ジェムン、リュ・スンス、ソン・ヨンチャンなど多くの実力派俳優が名を連ねています。

受賞歴と評価

本作は、カンヌ国際映画祭を含む多くの映画祭に参加し、数々の賞を受賞しています。また、その迫力とエンターテインメント性から観客に高く評価され、韓国映画界においても重要な作品とされるようになりました。

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