グラスジョー (バンド)

グラスジョー (Glassjaw)

グラスジョーはアメリカニューヨーク州ロングアイランド出身のポスト・ハードコアバンドで、1993年から活動を続けている。現在はダリル・パルンボ、ジャスティン・ベック、ドゥリジャー・ラング、マニュエル・カーレロの4人で構成されている。バンド名の由来は、かつてのメンバーが使った候補から選ばれたものであり、特別な意味はなく「響きがクール」という理由で名付けられたことが知られている。

初期の活動 (1993年 - 1998年)

グラスジョーは、夏のキャンプでの出会いをきっかけに結成された。初期メンバーを中心に数回のデモ録音を行い、1997年にはEP「キス・キス・バン・バン」をリリースし、その人気を確立した。このEPには現在のセットリストにも入っている「Star Above My Bed」が収録されている。1999年にはデビューアルバム「エヴリシング・ユー・エヴァー・ウォンテッド・トゥ・ノウ・アバウト・サイレンス」を発表するために、プロデューサーとしてロス・ロビンソンを迎え入れ、注目を集める。

ファースト・アルバムの制作 (1999年 - 2000年)

デビューアルバムの制作は、バンド自身にとっても特別な意味を持っていた。アルバムの中には、パルンボの個人的な体験や感情を反映した楽曲も多く含まれており、ポスト・ハードコアシーンにおける重要な作品とされている。アルバムのリリース後、バンドはツアーを行うが、パルンボが健康上の理由からツアー日程をこなせない事態が発生し、レーベルと不和が生じる。

セカンド・アルバムとその後 (2001年 - 2003年)

2001年には、メジャーレーベルに移籍し、2ndアルバム「ウォーシップ・アンド・トリビュート」の制作に入った。アルバムは前作とは異なり、より成熟したサウンドを特徴としており、数々のジャンルからの影響を受けた音楽性が評価された。しかし、メンバー間の健康問題やコミュニケーションの不足により、活動は不安定なものとなった。2003年には再度の健康問題に見舞われ、ツアーのキャンセルが相次いだ。

活動休止と再結成 (2004年 - 2008年)

活動は2004年に一時休止に入り、メンバーは別のプロジェクトに専念していた。しかし、2005年にバンドはライブ活動を再開し、少数の公演を行った。この期間、メンバーの交代もあり、バンドは徐々に新たな形態を模索していく。

サード・アルバム制作の噂 (2008年以降)

バンドは新しいアルバムについての情報を提供し続け、さまざまな状況が伝えられる中で、ファンの期待は高まった。しかし、リリースの具体的な情報は明らかにされず、メンバーは健康状態や活動状況に対する不安を抱え続けていた。

グラスジョーの音楽スタイルは多岐にわたっており、エクスペリメンタル・ロックやメタルを取り入れた独自のサウンドを展開している。常に進化を遂げている彼らの音楽には、ニューヨーク・ハードコアシーンの影響が色濃く表れている。特にバッド・ブレインズからの影響は大きいとされ、彼らを象徴する存在となっている。バンドは今もなお、音楽の可能性を追求し続けており、ファンの期待に応えられるよう努力している。

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