グラブ (ソフトウェア)

macOS標準搭載の画面キャプチャツール「グラブ」

グラブは、macOSに標準で付属していた画面キャプチャアプリケーションです。Windowsにおけるプリントスクリーンキーのような役割を果たし、画面の状態を画像として記録するために利用されていました。

主な機能

グラブは、様々なキャプチャオプションを提供していました。

選択部分の撮影: マウスでドラッグして選択した範囲のみをキャプチャできます。必要な部分だけを切り抜きたい場合に便利です。
スクリーン全体の撮影: ディスプレイ全体の画面をキャプチャできます。プレゼンテーション資料など、画面全体を記録したい場合に適しています。
選択したウィンドウの撮影: 特定のウィンドウだけをキャプチャできます。アプリケーションの操作画面など、特定のウィンドウの内容だけを記録したい場合に役立ちます。
タイマー撮影: 指定した時間経過後に自動的に画面をキャプチャできます。操作が必要な画面をキャプチャする際、時間差で画面を準備できるため便利です。

これらのキャプチャ機能に加えて、グラブは以下の機能も備えていました。

クリップボードへのコピー: キャプチャした画像をクリップボードにコピーできます。これにより、他のアプリケーションに簡単に貼り付けることができます。
ファイル保存: キャプチャした画像をTIFF形式で保存できます。macOS 10.4以前ではPDF形式での保存も可能でした。保存した画像は、プレビューなどのアプリケーションで他の形式に変換できます。
環境設定: グラブの環境設定パネルでは、キャプチャ時のカーソルの種類や、キャプチャ時のサウンドの有無を設定できました。これにより、より使いやすいようにカスタマイズすることが可能でした。

その他の機能

グラブは、キャプチャした画像の切り取り、コピー、貼り付け機能も備えていました。これらの機能は、キャプチャした画像を編集する際に役立ちました。

macOS Mojaveでの廃止とスクリーンショットへの移行

長年macOSに標準搭載されていたグラブですが、macOS Mojaveで廃止され、新しいスクリーンショットアプリケーションに置き換えられました。スクリーンショットは、グラブの機能を継承しつつ、より高度な編集機能や操作性を提供しています。

関連項目

スクリーンショット (ソフトウェア))

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