グランドマーチス

グランドマーチス

グランドマーチスは、日本の競走馬であり、1970年代に障害競走での活躍を通じて広く知られる存在となりました。1985年には顕彰馬として選ばれ、その競技人生から受けた影響や評価は今でも語り継がれています。

経歴

1973年以前

1970年11月に伊藤修司厩舎に入厩したグランドマーチスは、早くから多くの期待を集めていました。デビュー1年目の1971年8月には函館競馬場の新馬戦で1番人気に選ばれるも、残念ながら9着に敗退。続く戦績も苦しみますが、1972年1月には京都競馬場で初勝利を収め、その後も連勝を重ねました。特に、同年の6月には大沼ハンデでの勝利が光ります。

1973年

5歳になったグランドマーチスは、この年に大きな成長を遂げ、体重は478kgに達しました。1月の万葉ステークスで勝ち、その後伊藤厩舎へと入った新人騎手寺井千万基が障害レースに挑む際のパートナーとして、初めて障害競走に出走。この年、彼は障害戦で3勝を挙げました。

1974年

1974年の始まりからは3連勝を記録し、阪神障害ステークスにも出走。続いて、中山大障害に挑戦し、圧倒的な支持を受けて1番人気で出場。レースでは最後にリードを広げ、見事に優勝を果たしました。秋には他の重賞レースでも存在感を示しますが、なかなか2勝目には恵まれず。10月の障害ステークスで本格的な勝ちに繋がり、続く京都大障害でも優勝を飾りました。

1975年

彼の勢いは止まらず、1975年も活躍を続け、春に中山大障害で3連覇を達成。後に続く京都大障害でも勝利を収め、前年からの連勝記録はついに9を数えます。しかし、秋の復帰戦で6着に敗れるも、京都大障害（秋）では勝ちを収め、見事な成績を残しました。

1976年以降

この年、障害競走のルールが変更され、強化された負担重量に対処する必要が生じました。それにより、グランドマーチスは安定したパフォーマンスを維持することが難しくなり、遂に中山大障害で5連覇を逃しました。これに続いて京都大障害では骨折の影響で惨敗し、全治期間を経て引退が決定しました。彼の競争成績は非常に誇るべきものであり、平地では4勝、障害では19勝を挙げ、落馬は一度もありませんでした。

引退とその後

グランドマーチスは1984年に得ていた甲状腺癌により死亡しましたが、その後もその名は語り継がれています。引退式では彼の記録が称えられ、2004年には「グランドマーチスメモリアル」という競走が施行され、彼への敬意が表されました。

競走成績

• - 1971年（6戦0勝）
• - 1972年（17戦3勝）
• - 1973年（14戦4勝）
• - 1974年（14戦9勝）
• - 1975年（8戦7勝）
• - 1976年（4戦0勝）

最終的には、総獲得賞金は3億4338万円に上り、障害競走界における重要な役割を担った存在として今もなおその名が高く知られています。

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