グランド・セフト・オート(GTA1)
『グランド・セフト・オート』(英名: Grand Theft Auto)は、1997年10月21日にアメリカで発売されたゲームで、
オープンワールド型の
クライムアクションを提供しています。この作品は、シリーズの初代であり、略称は『GTA1』や『グラセフ』などで親しまれています。開発は
スコットランドのDMAデザイン社(現在のロックスター・ノース)で、BMG Interactiveからリリースされました。キャッチコピーとして「感動? 勇気? そんなもん問題じゃないね…」が用意されています。
ゲームの概要
『グランド・セフト・オート』は見下ろし型のドライブゲームであり、プレイヤーはストリート
ギャングの一員としてボスから指示を受け、さまざまなミッションを遂行します。ミッションは基本的に犯罪行為で構成されており、従来のゲームとは一線を画す内容となっています。特に日本ではPC版とプレイステーション版がリリースされ、多くの注目を集めましたが、その暴力的な表現に関して一定の問題も生じました。これにより、一部のコンテンツを修正し、発行禁止処分には至らないように措置が取られました。
また、ゲーム内での細かなフラグ管理が特徴的です。ミッションを失敗するとボスから苦言が呈されるなど、リアリティが感じられる要素が盛り込まれています。特に印象的なのは、依頼の体裁を取りながらボスが実は主人公の死を観察したいだけのミッションや、意味不明なメッセージが届くポケベルが印象的な点です。日本語版においては「ナムアミダブツ」や「メッタ殺しタイム」といったユニークな翻訳もあり、プレイヤーにユーモアを提供しています。
ゲームプレイ
本作ではバイクに乗ることが可能ですが、その後のシリーズで利用できるバイクは『バイスシティ』まで現れません。また、ユニークな仕様として、特定の池で火を消したり、線路に立ち入って感電死する要素があり、プレイヤーに新たな挑戦を提供しています。
火炎放射器の炎だけが特定の障害物を通過するなど、ゲーム内の物理法則も独特なものが採用されています。
フリーダウンロードとアーカイブ
現在、Rockstar Gamesの英語版公式サイトではオリジナル版の無料ダウンロードが提供されています。
2014年4月23日には、
ガンホー・オンライン・エンターテイメントによって
ゲームアーカイブスで日本語版のダウンロード販売がスタートしました。このリリースはCERO Z指定を受け、特定の決済手段でしか購入できない条件が付きましたが、数か月後には配信が終了しました。
拡張パックとシリーズの進化
1999年3月31日には、続編として『グランド・セフト・オート・
ロンドン1969』がリリースされ、以下のシリーズ作品へとつながる基盤を築きました。また、ゲームはリバティーシティ、サンアンドレアス、バイスシティの3つのロケーションで構成されていますが、これらは今後のシリーズ作品にも影響を与えています。
『グランド・セフト・オート』はその革新的なシステムと深いストーリー性で、多くのゲーマーや開発者に影響を与え続けています。