グルグル映畫館

グルグル映畫館

グルグル映畫館（グルグルえいがかん）は、日本のヴィジュアル系バンドで、1995年に活動を開始しました。彼らは2012年に活動を休止し、これを「閉館」と表現しています。

バンドの概要

グルグル映畫館は「昭和 エログロ イノセンス」というコンセプトを掲げ、メンバーには天野鳶丸、吉川昌利、山田俊介、松島広治がいました。学ランと白塗りのスタイルが特徴であり、1996年以降、多くのデモテープやCDをリリースしました。しかし、2002年には天野以外のメンバーが脱退。新たに沼倉真、玉腰勲、前田一知が加わり、活動を再開しました。

グルグル映畫館は音楽だけでなく、演劇や執筆活動にも挑戦しており、特に天野はNHKの子供番組にも出演するなど、多岐にわたる活動を展開していました。2006年秋にはベースの玉腰が脱退し、その後サポートメンバーを迎えて活動を続けました。略称は「グルグル」で、これは「廻る」という意味合いから「廻映」と表記されることもあります。

また、グルグル映畫館には「GEtIS（ゲチス）」という独自の思想があり、その思想を共有するファンは「GEtIST（ゲチスト）」と呼ばれています。実際には、ファンだけでなく演者や創作物も含めて「ゲチスト」とされるため、初期の作品には「GEtIST ○○○○」という品番が付けられていました。

音楽・特徴

主にリーダーである天野が作詞作曲を担当し、彼の歌詞には思春期や青春の複雑な感情が表現されています。音楽のスタイルはロックだけでなく、昭和歌謡やフォーク、ポップス、パンク、ブギ、軍歌といった多彩なジャンルに及びます。ライブでは寸劇を必ず行い、観客を楽しませました。別名義での活動もあり、「上下左右」や「未来派探偵ダン」、「nonnonカロリー」などで名を馳せます。

メンバーの情報

天野鳶丸はボーカルとギターを担当し、1973年5月25日生まれの愛知県半田市出身でした。2013年8月に意識不明の重体となり、同年に死去しました。沼倉真はギターとコーラスを担当し、東京出身で閉館後も活動を続けています。ゴキミはベースを担当し、愛知県豊橋市出身。前田一知はドラムを担当し、大阪府出身で、落語家としても活動しています。旧メンバーには、山田俊介と吉川昌利がいます。

歴史的背景

d0295年に名古屋で結成されたグルグル映畫館は、1998年に東京と大阪でのライブを開催し、名を広めました。彼らは1999年に1stCD「何処の青さに君、負けた。」をリリースし、その後も多くの作品を発表。2001年には初のエッセイ集を発売し、2002年にメンバーが脱退するなどの変遷を経ましたが、再び活動を再開することができました。

2006年の時点では、メンバーの健康上の理由から活動が不安定になり、2012年には「恒常的に活動することが肉体的にも精神的にも限界」として、活動を終了することを決めました。2013年に天野が亡くなったことが公式サイトで発表され、彼らの活動は完全に終焉を迎えました。

影響とディスコグラフィー

グルグル映畫館は、その独特な音楽スタイルとコンサートの演出、コンセプトによって、多くのファンを魅了しました。デモテープやCDを数多くリリースし、最終的には数多くのアルバムやシングルがディスコグラフィーに名を残しています。特に、彼らの作品はその時代を反映したものとして、今もなお多くのファンに親しまれています。

彼らの活動は、音楽だけではなく、文化的な影響をも与え、そして後世のアーティストにも刺激を与え続けています。

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