グレッグ・リトル

グレッグ・リトル：NFLでの軌跡

グレッグ・リトル（Greg Little、1989年5月30日生まれ）は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ダーラム出身の元アメリカンフットボール選手です。ポジションはワイドレシーバー（WR）を務めていました。

プロ入りまでの道のり

ヒルサイド高校時代、リトルは主にテイルバックとして活躍。垂直跳びで40インチ、立ち幅跳びで10フィート1インチという驚異的な記録を打ち立てました。その才能は早くから注目を集め、Scout.comからは全米12位のWRとして評価されました。ノースカロライナ大学、フロリダ大学、ミシガン大学など名門大学からのオファーが殺到する中、彼は故郷のノースカロライナ大学に進学を決意しました。

大学では、フットボールだけでなくバスケットボールのガードとしてもプレー。アスリートとしての多才さを見せつけました。しかし、4年次の2010年にはNCAAの規定違反により出場停止処分を受け、試合に出場することはできませんでした。

2011年のNFLドラフトでは、クリーブランド・ブラウンズから2巡目で指名を受け、4年間330万ドルの契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

NFLでの活躍

クリーブランド・ブラウンズ時代

1年目の2011年、リトルは12月のアリゾナ・カージナルス戦で、セネカ・ウォレスからのパスを受け、76ヤードのタッチダウンを記録。これは、2007年にブレイロン・エドワーズが78ヤードのタッチダウンレシーブを記録して以来の、ブラウンズにおける最長記録となりました。この試合で5回のレシーブ、131ヤードを獲得したリトルは、1989年にエリック・メトカーフが記録した54回のレシーブを抜き、ブラウンズの新人としては、1999年のケビン・ジョンソンの66レシーブに次ぐ、チーム史上2位の記録を打ち立てました。

この年、リトルはチームトップとなる61回のレシーブで709ヤードを獲得し、2タッチダウンを記録。新人WRとしては、レシーブ回数でA・J・グリーンに次ぐ2位、レシーブヤードでは、グリーン、トリー・スミス、フリオ・ジョーンズ、ダグ・ボールドウィンに次ぐ5位という好成績を残しました。

2012年には、全16試合に先発出場し、53回のレシーブで647ヤードを獲得、4タッチダウンを記録。しかし、2013年には13試合の先発を含む16試合に出場したものの、41回のレシーブで465ヤード、2タッチダウンと、成績は徐々に下降していきました。そして、2014年5月16日、ブラウンズから解雇されることとなりました。

ブラウンズ退団後

2014年5月19日、リトルはオークランド・レイダースと契約を結びましたが、8月30日に解雇。その後、10月14日にシンシナティ・ベンガルズと契約しました。この年は6試合に出場し、6レシーブで69ヤードを獲得。しかし、2015年2月27日にはベンガルズからも解雇されてしまいます。

同年7月30日、ベンガルズと再び契約を結びますが、ロースター争いに敗れ、10月31日に解雇。2015年は1試合も出場することはありませんでした。

2016年1月12日、バッファロー・ビルズと契約を結びましたが、同年8月30日に解雇。2018年6月14日にはアリゾナ・カージナルスと1年契約を結びましたが、同年9月1日に解雇され、NFLの舞台から姿を消しました。

プレースタイル

グレッグ・リトルは、恵まれた体格と身体能力を生かした、アグレッシブなプレースタイルが特徴でした。特に、高い身体能力を生かしたジャンプキャッチや、力強いランアフターキャッチは、彼の大きな武器でした。

まとめ

グレッグ・リトルは、NFLでのキャリアを通して、その才能とポテンシャルを十分に発揮することができたとは言えませんが、クリーブランド・ブラウンズでの活躍や、随所に見せた素晴らしいプレーは、ファンの記憶に残るものでしょう。彼の今後の活躍を期待したいと思います。

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