グレン・ニーベリ

グレン・ニーベリ：スウェーデンの国際サッカー審判員

グレン・ニーベリ（Glenn Nyberg、1988年10月12日 - ）は、スウェーデン出身のサッカー審判員です。2016年からFIFAに登録された国際審判員として、数々の国際試合で笛を吹いています。特に、UEFAエリートグループの審判を務めていることは、彼の審判員としての質の高さを物語っています。

キャリア

ニーベリは、2013年からスウェーデン国内のトップリーグであるアルスヴェンスカンで審判員としてのキャリアをスタートさせました。その高い能力が認められ、2016年にはFIFA国際審判員リストに加えられ、国際試合を担当するようになりました。

2023年6月には、FIFA U-20ワールドカップの決勝という大舞台で主審を務めました。これは、彼のキャリアにおける大きなハイライトの一つと言えるでしょう。

2024年6月には、UEFA EUROに初めて審判団の一員として選出され、ノックアウトステージ1回戦のフランス対ベルギー戦を含む3試合で主審を担当しました。さらに、同年7月には、パリで開催されるオリンピックの審判団にも選出されています。

物議を醸した判定

ニーベリの審判キャリアの中で、特に注目を集めたのは、2024年4月に行われたUEFAチャンピオンズリーグ 2023-24準々決勝、アーセナル対バイエルンミュンヘンの第1戦です。この試合で、アーセナルの選手が自陣のペナルティエリア内でボールを拾った際、プレーが既に再開されていたにもかかわらず、ニーベリはバイエルンにPKを与えませんでした。この判定は大きな議論を呼び、多くのサッカーファンや専門家から疑問の声が上がりました。

また、2024年7月のパリ五輪、グループBのアルゼンチン対モロッコ戦でも、同様の事態が発生しました。1点を追うアルゼンチンが試合終了間際に同点ゴールを決めた後、判定に不服を抱いたモロッコのサポーターがピッチに乱入し、試合は2-2のまま90+16分に中断されました。その後、試合は2時間後に無観客試合として再開され、ニーベリはアルゼンチンのゴールを取り消し、1-2のまま残り時間を進行させ、モロッコの勝利とする判定を下しました。この一連の出来事は、サッカー界内外で大きな波紋を広げました。

まとめ

グレン・ニーベリは、スウェーデンを代表する国際的なサッカー審判員として、数々の重要な試合で主審を務めてきました。しかし、その一方で、物議を醸す判定を下すこともあり、常に注目を集める存在です。今後の彼の審判キャリアがどのように展開していくのか、多くのサッカーファンが関心を寄せています。

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