グレーターロンドン (競走馬)

グレーターロンドンのプロフィール

グレーターロンドン（欧字名: Greater London）は、日本で活躍した競走馬であり、種牡馬としても将来が期待されています。彼は2012年5月23日に北海道日高町の下河辺牧場で誕生しました。名前の由来は、「大」と母馬の名前「ロンドンブリッジ」の一部からきており、母を超える活躍を願ったものとなっています。特に彼の妹にあたるダイワエルシエーロは、2004年の優駿牝馬を制しています。

グレーターロンドンは、競走馬としての道のりが波乱に富んでいました。彼は3歳の2月にデビューし、その初戦を快勝しました。この勝利により、「遅れてきたダービー馬候補」との注目を集めることになりましたが、続く山吹賞では落鉄の影響を受けて2着となりました。このレース後、ソエの症状が出たために一時休養に入ります。秋に復帰し、再び500万円クラスで勝利を収めるものの、今度は蹄葉炎を発症し、約1年間の休養を余儀なくされました。関係者は彼の回復を支え、その後の競走生活を再開させましたが、慢性的な蹄の不安は引退まで続くこととなります。

競走成績とその後

2016年11月に500万円条件戦で復帰を果たすと、そこでの驚異的な末脚を武器に次々と勝利を収め、連続5勝を達成しました。彼の活躍は「マイル界のニューヒーロー」や「第二のモーリス」とも称され、ファンの間で大きな期待を寄せられました。しかし、2017年の安田記念では4着に終わり、連勝はそこでストップすることとなります。それでも、秋初戦の毎日王冠では驚異的なタイムで次々とGⅠ馬たちを追い上げ、3着に食い込みました。

天皇賞（秋）では早めに先頭に立つ積極策を取りましたが、不良馬場の影響で失速し9着となりました。その後のレースではしばらく結果が出ず停滞期を迎えますが、2018年の京王杯スプリングカップでは復調の兆しを見せ、4着に入ります。そして中京記念では、豪快に伸びて待望の重賞制覇を果たしました。この勝利は彼の実力を証明するものとなりました。最後は蹄の不安が影響し、現役を引退し種牡馬としての道を歩むことになります。

種牡馬としての歩み

グレーターロンドンは、現役時代には大きなタイトルとは無縁でしたが、その良血が評価され、2019年よりブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬として供用されることになりました。その際、同ステーション事務局は、彼の母系の活力と持ち前のスピードに高い期待を寄せています。初年度の種付け料は受胎条件が50万円、出生条件が80万円に設定されました。

2022年に入り、彼の産駒も次第に活躍を見せ始めました。6月29日にはアズグレーターが地方競馬で初勝利を挙げ、続いて7月3日には小倉6RでロンドンプランがJRAにおける初勝利を収めます。そして、9月にはロンドンプランが小倉2歳ステークスを制し、彼の産駒にとっての重賞初勝利を達成しました。このように、グレーターロンドンは新たな未来に向かって、彼の血筋のさらなる発展が楽しみです。

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