グローバルナビフロント

「グローバルナビフロント」は、TBSテレビとBS-TBSが共同で制作し、主にBS-TBSおよびCS放送のTBSニュースバードにて放送されていた経済情報・トーク番組です。国内外の経済情勢や市場の動き、さらには日本の経済界を牽引する経営者の思想に深く迫ることを主眼としていました。

番組の変遷

本番組の歴史は、2000年 12月2日に「榊原・嶌のグローバルナビ」として始まりました。この日は、BS-TBSの前身であるBS-iが開局した翌日という節目にあたります。番組開始当初から、経済評論家の榊原英資氏とジャーナリストの嶌信彦氏がメインナビゲーターを務める体制は変わらず、番組の核を担いました。

その後、放送開始から10年以上が経過した2011年3月26日、番組タイトルは「グローバルナビフロント」へと改称されます。内容の大きな変更はありませんでしたが、番組名のリニューアルが行われました。また、2012年 10月6日からは、BS-TBSでサイマル放送されていた情報バラエティ番組「王様のブランチ」の終了に伴い、放送時間帯が変更され、毎週土曜日の午前10時から10時54分に移動しました。この時間帯で、番組終了まで放送が続けられました。

およそ15年という長い歴史を持つ本番組は、2015年 3月28日の放送をもって終了を迎えました。

主な出演者

番組を牽引したのは、長年にわたりメインナビゲーターを務めた榊原英資氏と嶌信彦氏です。榊原氏は、大蔵省（現・財務省）で財務官を務めた経験を持ち、「ミスター円」の異名も持つ国際金融や為替の専門家です。一方、嶌氏は国内外の情勢に詳しく、幅広い分野で取材・発信を行うジャーナリストです。この二人が、それぞれの専門知識と視点から経済ニュースを分析・解説し、ゲストとの対談を進行しました。

番組の進行役であるアシスタントは、数年ごとに交代しました。歴代のアシスタントは、いずれもセント・フォース所属のフリーアナウンサーであったという特徴があります。番組が終了するまでの期間（2014年10月4日 - 2015年 3月28日）は、4代目アシスタントとして山元香里氏が出演しました。

歴代の進行役アシスタントは以下の通りです。

初代：中井亜希（2000年 12月2日 - 2011年3月19日）
相沢礼子（中井氏の産休期間中に代理として出演）
2代目：相川梨絵（2011年3月26日 - 2012年3月31日）
3代目：原英里奈（2012年4月14日 - 2014年9月27日）
4代目：山元香里（2014年10月4日 - 2015年 3月28日）

番組の内容構成

「グローバルナビフロント」は、大きく分けて二つの主要なコーナーで構成されていました。

1. マーケットナビ: 榊原氏、嶌氏、アシスタントの3人が、直近の経済に関する重要なニュースやマーケットの動きを取り上げ、専門的な視点から分かりやすく分析し、解説するコーナーです。これにより、視聴者は現在の経済状況や今後の展望について理解を深めることができました。
2. BIG NAME: 日本を代表する企業や団体の経営者、あるいは経済界で影響力を持つ人物を毎回スタジオに招き、メインナビゲーターの二人がじっくりと対談するコーナーでした。ゲストの経営哲学、これまでの道のり、組織運営における考え方、将来のビジョンなどが語られ、その人物像や成功の秘訣に迫りました。

放送詳細

本番組は、主に以下の時間帯で放送されていました。

BS-TBS: 毎週土曜日の午前10時から10時54分まで。
* TBSニュースバード: 毎週日曜日の午後2時から2時55分まで、およびその週の深夜（月曜日の午前）0時から0時55分までの合計2回放送されていました。ニュースバードでの放送時には、CMの箇所がカットされ、スポンサー表示は行われませんでした。

最終回となった2015年 3月28日のBS-TBSでの放送は、通常の放送時間を拡大し、2時間の特別番組として放送され、番組の歴史に幕を閉じました。

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