グローリー (アルバム)

ブリトニー・スピアーズの9作目となるスタジオ・アルバム『グローリー』（Glory）は、前作『ブリトニー・ジーン』から約3年ぶりにリリースされました。ブリトニー自身が過去の作品の中でも特にお気に入りと語るこのアルバムは、発売後も様々な話題を呼んでいます。

2017年には、来日コンサートのセットリストを再現したボーナスCDを付属した来日記念盤「ジャパン・ツアー・エディション」が発売され、日本のファンを喜ばせました。

さらに、発売から4年が経過した2020年5月3日には、iTunesチャートのアルバムセールスで1位にランクインするという驚異的な返り咲きを達成しました。この快挙を受けて、ブリトニー本人は自身のインスタグラムで喜びを爆発させ、「何が起こっているのかまだわかってないんだけど、みんなのおかげで、最高の1日になったわ！」とファンへの感謝の気持ちを綴りました。

そして、感謝の気持ちを込めて、本作の新しいジャケットを公開。本来のジャケットとは全く異なり、砂漠の上に大きなチェーンと共に横たわるブリトニーの姿が印象的なビジュアルは、大きな話題となりました。ブリトニーは、「1位になってからみんなが『Glory』の新ジャケットにしてほしいと言ってくれたから実現させたのよ！あなたたちなしではこれは成しえなかったわ！」と、ファンへの感謝の思いを改めて語っています。

この反響を受けて、日本版のボーナストラックとして収録されていた「ムードリング」がシングルカットされ、通常盤にも収録されるという異例の展開を見せました。このシングルには、ファンへの感謝を表す「(By Demand)」という言葉が付け加えられています。

また、2020年12月4日には、当時お蔵入りになっていた2曲の音源、「スイミング・イン・ザ・スターズ」と、バックストリート・ボーイズとコラボレーションした「マッチズ」が収録された「2020年デラックス版」が発売されました。これに先立ち、11月12日にはシングルジャケットとサビ部分の音源が公開され、ファンの期待を高めました。

アルバムからの先行シングルとして発売された、ジー・イージーとのコラボ曲「メイク・ミー」には、現在公開されているミュージックビデオとは別に、お蔵入りになったバージョンが存在します。お蔵入りの理由について、ブリトニー側は「セクシーすぎたから」と説明しています。このお蔵入りバージョンを公開してほしいというファンの署名活動は、2016年時点で1万3,500人以上の署名を集めていました。公開されているものと比較すると、ジー・イージーの立ち位置やMVの設定が異なっており、合成が未完成な部分も確認できます。

『グローリー』は、ブリトニー・スピアーズのアーティストとしての進化と、ファンとの強い絆を感じさせる作品と言えるでしょう。

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