グングニル -魔槍の軍神と英雄戦争-

グングニル -魔槍の軍神と英雄戦争-

『グングニル -魔槍の軍神と英雄戦争-』は、スティングが開発し、アトラスから2011年5月19日に発売されたPlayStation Portable用のゲームソフトです。本作はシミュレーションRPGのサブジャンルであるタクティカルRPGとして位置付けられ、プレイヤーは様々な戦略を駆使して敵と戦うことが求められます。

ゲームシステム

本作の大きな特徴の一つは、従来のターン制を採用しない独自の戦闘システムです。戦闘では、「ディレイ」という数値によって行動順が決まります。このシステムにより、プレイヤーは戦略的に行動することが求められ、従来のRPGとは一線を画しています。また、移動や行動を通じて「タクティクスゲージ」が溜まり、このゲージが一定以上になることで他のキャラクターと連携し、連続してダメージを与える「ビート」システムが発動します。これにより、戦略の自由度が格段に増しており、プレイヤーの創造力が試されます。

登場人物

エスペランサ

主人公のジュリオ・ラグウェルは、貧民区画エスパーダで生まれ、エスペランサに所属して数々の作戦を重ねた結果、小隊のリーダーにまで成長します。彼の性格は真っ直ぐで明るく、仲間を大切に思う高潔な男です。

アリッサ

ヒロインのアリッサは、人買いから救われエスペランサに加わりますが、その素性は謎に包まれています。彼女は気弱ながらも信念を持つ人物で、特別な決意を持って巨大なランスを振るい戦います。

ラグナス・ラグウェル

エスペランサの団長であり、ジュリオの義兄であるラグナスは、幼少期にエスパーダに流れ着いたダルタニア人です。彼は冷静な判断力を持ちながらも激情家な一面があり、戦闘では細身の重量あるアクスを使って戦います。

エリーゼ

神秘的な女性エリーゼは、魔槍グングニルを携え、主人公たちの前に現れます。彼女は自称「神界の使者」であり、グングニルを綴る者と名乗っていますが、その真意は不明です。

パウロ

かつては魔道士だったが、ある事件によって国を追われ、エスパーダに流れ着いたパウロは、現在、エスペランサの長老的存在となっています。彼はジュリオたちの親代わりとして温かく見守がっており、彼らにとって重要な指導者となっています。

フィオナ・ラグウェル

ジュリオの実姉であるフィオナは、エスパーダで育ち、悲劇的な過去を持っています。彼女は肉親への思いが強く、ジュリオに対して特に強い感情を抱いている様子です。

スタッフ

このゲームのプロジェクトは伊藤真一が企画・原案を担当し、キャラクターデザインはきゆづきさとこが手掛けました。シナリオは浅井大樹が担当し、サウンドは林茂樹が制作しました。

まとめ

『グングニル -魔槍の軍神と英雄戦争-』は、その革新的なゲームメカニズムと個性的なキャラクターたちを通じて、プレイヤーに新しい戦略的な体験を提供する作りになっています。今やアトラスの公式サイトでは情報が失われているものの、素晴らしい世界観と物語がファンの心に残り続けています。

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