グーフィー&メリーゴーランド

グーフィー＆メリーゴーランド

グーフィー＆メリーゴーランドは、1991年1月に活動を開始した日本の劇団です。文学座研究所で研鑽を積んだ久世恭弘と流石まりあが中心となり設立され、座付き作家には沢村紀行を迎え入れました。同年11月に記念すべき旗揚げ公演を行って以来、継続的に創作活動を続けており、年間2回から4回程度のペースで新作または再演を上演しています。

作風

本劇団は、主にストレートプレイの手法を用いたコメディー作品を上演しています。特定の世代に偏らず、幅広い層の観客が楽しめるような「上質なコメディー」の提供を理念として掲げ、作品づくりに取り組んでいます。また、近年では表現の幅を広げる試みとして、歴史上の人物に焦点を当てたコスチューム・プレイにも挑戦するなど、意欲的な活動を展開しています。

代表的な活動：『JUDY』シリーズ

2006年からは、特に社会的なテーマを扱った作品として『JUDY 〜The Great Unknown Squadron〜』を定期的に上演しています。この作品は、第二次世界大戦末期、特攻作戦が主流となる困難な状況下で、特攻を断固として拒否し、あくまで正攻法による航空攻撃にこだわり続けた海軍の芙蓉部隊の実話に基づいて描かれています。この『JUDY』は各方面から高い評価を受け、静岡新聞や南日本新聞といった地方紙に複数回にわたって公演に関する記事が掲載されたほか、NHK鹿児島放送局では特集番組が組まれるなど、メディアからも注目を集めました。

主な所属俳優

劇団の中心メンバーとして、設立者の一人である久世恭弘が活動しています。その他、木内友三、伊奈瀬成吾郎といった俳優たちが劇団の舞台を支えています。

公演記録

1992年の旗揚げ以降、多数の公演を実施し、多様な作品を発表しています。初期の作品から再演、若手公演、プロデュース公演など多岐にわたる活動を展開しており、特に『CASTIGADOR』シリーズは複数回上演されています。また、2006年に上演された『GUNG-HO』は演劇祭においてグランプリを受賞するなど、その創作活動は高く評価されています。主な公演記録（一部抜粋）は以下の通りです。

1992年: 『CUANTO VALE TU AMOR』
1993年: 『SANTA FE』, 『BON VOYAGE』, 『THE CUSTARD PIE』
1994年: 『THE SOLITON』, 『COOKIE CRUMBLES』
1995年: 『SALTY SPICE』, 『HOT POTATO』, 『COOL FISH』, 『FELIZ NAVIDAD』
1996年: 『CASTIGADOR』, 『ESTOY AQUI』
1997年: 『人情やぎりの渡し』, 『BON VOYAGE』(再演), 『SOIGNER』, 『THE MOON LIGHTS BLUE』
1998年: 『SALTY SPICE』(若手公演), 『SMASH !』, 『HARD TO SAY …』
1999年: 『CASTIGADOR』(若手公演), 『DEL MOMENTO PLAYA』, 『DYNAMITE DANDY』
2000年: 『HOT POTATO』(若手公演), 『THE ANONYMITY』
2001年: 『COOL FISH』(プロデュース公演), 『CASTIGADOR 2』, 『GUNG-HO』
2002年: 『BON VOYAGE』(プロデュース公演), 『CASTIGADOR 3』, 『THE GENERACE』
2003年: 『SALTY SPICE』(プロデュース公演、提携公演), 『GASTIGADOR 4』, 『NON DIMENTICAR』
2004年: 『COOL FISH』(プロデュース公演), 『Gah roo ?!』, 『Se eu pudesse』
2005年: 『THE ANONYMITY』(プロデュース公演), 『CASTIGADOR 5』, 『24 - 7』
2006年: 『GUNG-HO』(演劇祭グランプリ受賞), 『JUDY　〜The Great Unknown Squadron〜』, 『GYP』
2007年: 『COOKIE CRUMBLES』(プロデュース公演), 『JUDY　〜The Great Unknown Squadron〜』(再演), 『GAG ORDER』

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