ケイレブ・スワニガン

ケイレブ・スワニガン：早逝の天才バスケットボール選手

ケイレブ・スワニガン（Caleb Swanigan, 1997年4月18日 - 2022年6月20日）は、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス出身の元プロバスケットボール選手でした。NBAのポートランド・トレイルブレイザーズなどに所属し、将来を嘱望されていましたが、25歳という若さで急逝しました。

恵まれない生い立ちとバスケットボールとの出会い

スワニガンは、幼少期を貧困の中で過ごしました。インディアナポリスとユタ州を転々とする不安定な生活を送る中、13歳の頃には身長188cm、体重160kgという巨体になっていました。そんな彼に転機が訪れたのは、バスケットボールをしていた兄の紹介で、元アメリカンフットボール選手でバスケットボール指導者のルーズベルト・バーンズと養子縁組を結んだことです。これを機に、スワニガンは本格的にバスケットボールを始めることになりました。

高校時代：州王者、そして全米へ

インディアナ州フォートウェインにあるホームステッド高校に進学したスワニガンは、才能を開花させます。高校時代には州王者となり、平均22.6得点、13.7リバウンドを記録。インディアナ州のMr.バスケットボールや、2015年のマクドナルド・オール・アメリカンに選出されるなど、全米級の有望株として注目を集めました。また、この頃には体重も120kgまで減量し、身のこなしも軽くなりました。

大学時代：パデュー大学での活躍

スワニガンは、養父であるバーンズと同じパデュー大学へ進学します。1年次から平均10.2得点、8.3リバウンドを記録し、その才能の片鱗を見せつけました。2016年のNBAドラフトにエントリーするも、最終的には大学に残ることを決意。2年次にはさらに成績を伸ばし、平均18.5得点、12.5リバウンド（全米2位）をマークしました。NCAAでは大黒柱としてチームをエリートエイトに導き、2017年のNCAAオールアメリカンファーストチームに選ばれるなど、その評価を高めました。

NBA：ポートランド・トレイルブレイザーズへ

大学での活躍を経て、スワニガンは2017年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明。ポートランド・トレイルブレイザーズから1巡目全体26位で指名を受け、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。

早すぎる死

2022年6月20日、スワニガンはインディアナ州フォートウェインの病院で死去しました。アレン郡の検死局は自然死であったと報告しています。25歳という若さでした。

プレイスタイル

スワニガンは大柄な体格ながら、パワーと俊敏性を兼ね備えていました。リバウンドにも優れており、そのプレイスタイルは、かつてブレイザーズの主力として活躍し、同じ背番号を背負っていたザック・ランドルフに例えられることが多くありました。

その他

スワニガンが学生時代から着用していた背番号50は、実の父親が亡くなった年齢であり、父を偲ぶ意味が込められていました。

ケイレブ・スワニガンは、恵まれない環境から這い上がり、バスケットボールを通して多くの人々に感動を与えました。彼の早すぎる死は、バスケットボール界にとって大きな損失であり、多くのファンが彼の才能を惜しんでいます。

選手の通算成績と情報 NBA
選手の通算成績と情報 Basketball-Reference

もう一度検索