ケネス徳田

ケネス 徳田

1976年7月22日、北海道に生まれた徳田信一氏は、競技麻雀のプロ雀士として「ケネス 徳田」の名で知られています。現在は日本プロ麻雀連盟に所属しており、麻雀界の重鎮である馬場裕一氏が主宰する麻雀企画会社バビロンにも籍を置いています。

麻雀との出会いとキャリア

徳田氏の麻雀との出会いは、上智大学理工学部への進学がきっかけでした。大学で麻雀の面白さに触れた後、同大学院理工学研究科を修了。卒業後はIT関連企業に就職し、ビジネスパーソンとしての一面も持ち合わせていました。企業勤務時代には、その才能が認められ、「孫正義が選んだ精鋭100人」に選ばれたというエピソードも残っています。しかし、麻雀への情熱が勝り、2001年にはプロの道を決意。日本プロ麻雀協会の門を叩き、馬場裕一氏の門下生となりました。

「ケネス」の由来と国際舞台

プロ転向から間もない2002年、麻雀世界選手権が開催された際に、急遽アメリカチームに欠員が出たため、助っ人として参加する機会を得ました。この国際大会への参加を機に、「ケネス徳田」という呼び名を名乗るようになります。以来、国内外の麻雀シーンで活動を展開しています。

国際ルールへの深い理解

ケネス徳田プロの大きな特徴の一つは、日本で主流となっているリーチ麻雀だけでなく、国際公式ルール、特に中国麻雀に非常に長けている点です。その深い理解と知識から、麻雀界では「国際麻雀革命児」という異名で呼ばれるようになりました。さらに、2019年に発売された近代麻雀の付録である麻雀プロ全選手名鑑では、「国際麻雀テロリスト」という強烈なキャッチフレーズが付けられ、その独特なプレイスタイルや思想が改めて注目を集めました。

メディアでの活躍と闘牌指導

彼は競技者としてだけでなく、麻雀の普及活動やメディアへの露出も積極的に行っています。特に、麻雀関連の漫画や映像作品における「闘牌指導」は特筆すべき功績です。

• - 『真・兎 野性の闘牌』
• - 『むこうぶち』（実写版）
• - 『アカギ』（テレビドラマ版）
• - 『咲-Saki-』（実写版）
• - 『發の竜〜逆転の闘牌〜』

これらの人気作品で、麻雀のリアルな描写や打ち手の心理を表現するための指導を行い、作品世界の構築に大きく貢献しました。これにより、麻雀ファンだけでなく、一般の視聴者にも麻雀の魅力を伝える橋渡し役を果たしています。

主な戦績とエピソード

競技者としても、国内外の大会で実績を残しています。主なタイトルとしては、中国泰州市親善友好麻雀大会での優勝や、双竜位を二期にわたって獲得しています。

中国泰州市親善友好麻雀大会 優勝
双竜位（第1期、第2期）

また、その個性的な性格でも知られており、ファンからは親しみを込めて「ケネス」と呼ばれています。オンライン麻雀ゲーム「近代麻雀オンラインバトル」では、彼の名を冠した「ケネス徳田杯」という大会が開催されたこともあり、コミュニティにおける彼の存在感の大きさがうかがえます。

私生活

私生活においては、同じく日本プロ麻雀連盟に所属するプロ雀士、片倉まち氏と結婚しています。

国際公式ルールへの深い造詣、多岐にわたるメディアでの貢献、そして個性的な人柄を兼ね備えたケネス徳田プロは、現代麻雀界において独自の立ち位置を確立している人物と言えるでしょう。

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