ケンタッキー・カーネル

ケンタッキー・カーネルとは

ケンタッキー・カーネルは、アメリカ合衆国ケンタッキー州が定める名誉称号であり、同州に多大な貢献をした人物に贈られる栄誉です。この称号は、単に「カーネル」とも呼ばれ、名誉大佐という意味も持ちます。ケンタッキー州への貢献は、必ずしもアメリカ国民である必要はなく、世界中の様々な分野で活躍する人物に与えられています。

称号授与の基準

ケンタッキー・カーネルの称号は、ケンタッキー州に対して二度以上の貢献が認められた人物に授与されます。選考に当たっては、既にケンタッキー・カーネルの称号を持つ人物からの推薦状や経歴書などの提出が必要です。この称号は、単なる名誉職ではなく、ケンタッキー州への貢献を公式に認める意味合いが強いと言えるでしょう。

著名な称号保持者

ケンタッキー・カーネルの称号を持つ著名な人物として、ケンタッキーフライドチキン（KFC）の創業者であるハーランド・サンダース（通称カーネル・サンダース）が挙げられます。彼の称号は、KFCの慈善事業への貢献を評価されたもので、その後、彼自身もカーネルと呼ばれるようになりました。その他にも、アメリカ合衆国の歴代大統領、著名なスポーツ選手、政治家など、多岐にわたる分野の人物がこの称号を保持しています。

アメリカの著名人では、ジョージ・H・W・ブッシュ（第41代大統領）、ウィンストン・チャーチル（イギリス首相）、ビル・クリントン（第42代大統領）、ロナルド・レーガン（第40代大統領）、リンドン・B・ジョンソン（第36代大統領）などが挙げられます。また、スポーツ界からは、マリオ・アンドレッティ（カーレーサー）、ムハマド・アリ（ボクサー）、タイガー・ウッズ（ゴルファー）などが名を連ねています。

日本人称号保持者

意外にも、多くの日本人もケンタッキー・カーネルの称号を授与されています。以下に主な日本人保持者を列挙します。

チャーリー・永谷（カントリー・ミュージック・ライブハウス Good Time Charlie 熊本オーナー）：1986年
福永昌彦（元勤務/米国シャープ、豪州シャープ、英国モルガン、米国バンドー化学。元非常勤講師/甲南女子大学、関西学院大学、他。TOEIC 990点）：1991年3月
松島茂樹（松島光陽化学株式会社代表取締役、日本さくらの会評議員）：1991年8月
村本建二（株式会社TOP留学センター代表取締役）：1996年2月
二村太郎（同志社大学グローバル地域文化学部准教授）：2006年
倉田知光（学校法人昭和大学　執行役員　昭和大学富士吉田教育部長・教授・教育推進室長）：2009年11月
* 藤木俊一（ベルテックインターナショナル株式会社代表取締役、テキサス親父日本事務局事務局長）：2011年9月

これらの日本人保持者は、それぞれが異なる分野でケンタッキー州との関わりを持ち、その貢献が認められた結果、ケンタッキー・カーネルの称号を授与されました。特に、藤木俊一氏は、2013年のオクラホマ州竜巻の被害者への義援金として約600万円をケンタッキー・カーネルズ名誉会に寄贈したことが評価され、州知事からこの称号を受けました。この功績は、アメリカの主要テレビ局4社からもインタビューを受けるほど大きな話題となりました。

まとめ

ケンタッキー・カーネルの称号は、ケンタッキー州への貢献を称えるだけでなく、その業績が広く認められることを意味します。この称号は、単なる名誉称号ではなく、ケンタッキー州と深く関わり、その発展に寄与した人物に与えられる特別なものです。アメリカ人だけでなく、多くの日本人がこの称号を保持していることは、両国の友好関係を示す一つの証拠と言えるでしょう。

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