ゲットアラウンド

ゲットアラウンド (Getaround, Inc.)

ゲットアラウンドは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、カーシェアリングサービスを提供するスタートアップ企業です。

概要

ゲットアラウンドは、ボストン、シカゴ、ニュージャージー、ポートランド、サンフランシスコ、シアトル、ワシントンDCといった主要都市で、オンラインを通じた個人間のカーシェアリングサービスを展開しています。このサービスの特徴は、独自のシステムにより、車の貸し出しと返却をスムーズに行える点にあります。

具体的には、車を貸し出したいユーザーは、自身の車両に「Getaround Connect」というデバイスを取り付けることで、スマートフォンを通じて車両のドアの施錠やエンジンの始動を遠隔で行えるようになります。これにより、鍵の受け渡しという手間が省かれ、借り手はオンラインで予約した時間帯に、無人で車両を利用開始することが可能です。このシステムは、オンデマンドでのカーシェアリングを実現し、利用者の利便性を大きく向上させています。

また、ゲットアラウンドはトヨタ自動車と提携しており、2017年1月からは、トヨタが開発したスマートキーボックス（SKB）の実証実験に協力しています。SKBは、スマートフォンでドアロックの開閉やエンジン始動を可能にするデバイスです。この提携により、車両の提供や、貸し出し者がゲットアラウンドで得た収益を車両代金の支払いに充てられるような支援が行われています。さらに、2017年4月にはUberとの提携により、車を所有していない人でもUberアプリを通じて運転手として働ける「Uber Rent」サービスを開始し、新たな雇用機会の創出にも貢献しています。

沿革

ゲットアラウンドは、2009年9月10日にサム・ザイド、ジェシカ・スコーピオ、エリオット・クルーによって設立されました。

• - 2011年5月: カーシェアリングサービスを開始。
• - 2011年12月1日: シリーズAラウンドでMenlo Ventures、Morado Venturesなどから500万ドルを調達。
• - 2012年8月2日: シリーズA追加ラウンドでMenlo Venturesなどから1,390万ドルを調達。
• - 2014年11月20日: シリーズBラウンドでMenlo Ventures、Triangle Peak Partnersなどから2,400万ドルを調達。
• - 2016年10月28日: シリーズCラウンドでトヨタ自動車系の未来創生ファンド、上海汽車系のSAIC Capitalなどから1,000万ドルを調達。
• - 2017年1月: サンフランシスコでスマートキーボックス（SKB）の実証実験を開始。
• - 2017年4月20日: シリーズC追加ラウンドでBraemar Energy Ventures、トヨタ自動車から4,500万ドルを調達。
• - 2018年4月11日: 「Uber Rent」の提供を開始。
• - 2018年8月21日: シリーズDラウンドでソフトバンク、トヨタ自動車から3億ドルを調達。

関連情報

• - カーシェアリング：ゲットアラウンドが提供するサービスの中核となる、自動車を共同利用する仕組みです。

外部リンク

• - Getaround : 公式ウェブサイト

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