ゲルニカ (バンド)

ゲルニカ（GUERNICA）

ゲルニカは、1981年に結成された日本の音楽ユニットであり、メンバーは戸川純、上野耕路、太田螢一の3名です。彼らは独自の音楽スタイルを確立し、今も多くのファンに親しまれています。

概要

このユニットのデビューアルバム『改造への躍動』は、著名な音楽家である細野晴臣のプロデュースによって制作されました。きっかけは、戸川純がハルメンズのライブに参加したことで、上野耕路と意気投合し、ユニットのコンセプトが練られることとなります。その後、太田螢一がメンバーに加わり、正式にゲルニカが結成されました。

元々は「イントナルモーリ」という名前で活動を始めましたが、後に現在の「ゲルニカ」に変更されました。彼らの音楽スタイルは、第二次世界大戦前の時代の歌謡曲、唱歌、軍歌をシンセサイザーなどの楽器を用いて再解釈するというユニークなものでした。また、メンバーの衣装は、戦前のファッションを模したものが多く、ビジュアル面でも強い印象を与えています。

戸川純は、このユニットにおいて主役としての役割を果たし、太田が作詞し、上野が作曲した楽曲を歌うことで、彼らの独自の世界観をリスナーに伝えました。彼女は、自らの役割を「前線を往く兵隊」と表現し、上野と太田が戦略を練る「参謀」としての立場を持っていると認識していました。このような明確な役割分担が、彼らの音楽活動の特徴の一つとなっていました。

活動の変遷

ゲルニカは1983年から1984年にかけて一時的な活動休止に入りましたが、これはアルファレコードとの契約を消化するためでした。その間、上野と太田は、戸川がソロ活動やヤプーズに専念することもあって、ユニットの再開を1988年まで待つこととなりました。ユニットとしての活動が再開されたのちも、彼らはコンスタントにアルバムをリリースし続けることができました。

来歴

• - 1981年: ゲルニカ結成
• - 1982年: デビューアルバム『改造への躍動』を発売（アルファレコード）
• - 1988年: アルバム『新世紀への運河』を発売（テイチクレコード）
• - 1989年: アルバム『電離層からの眼差し』を発表
• - 2002年: 二十周年記念盤『GUERNICA IN MEMORIA FUTURI』をリリース

メンバー

• - 戸川純: ボーカル
• - 上野耕路: 作曲、編曲、キーボード担当
• - 太田螢一: 作詞、ステージデザイン、美術、衣装担当

作品

ゲルニカは他にもシングル、アルバム、CD BOX、映像作品など、多岐にわたる作品を発表してきました。彼らの音楽は、聴く人々の心に残り、多くの影響を与えています。

関連項目

このユニットと交流の深かった人物には、巻上公一や立花ハジメなどがいます。

外部リンク

• - ゲルニカ・オフィシャルサイト
• - 戸川純のページ

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