ケント大学の概要
ケント大学(University of Kent)は、
イングランドのケント州
カンタベリーに位置する国立大学であり、1965年に英国政府によって設立されました。この大学は新設の高校設立を示す「plate glass university」の一つとして知られています。ケント大学は、国際的な評価も高く、Times Higher Education World University Ranking 2022では世界で351位から400位にランクインし、QS World University Rankingでは380位に位置しています。
キャンパスと学生
ケント大学には、
カンタベリーを中心に、
ブリュッセル、トンブリッジ、メドウェイ、ワイといった複数のキャンパスがあります。全体としておよそ300
エーカー、これは東京ドーム26個分に相当します。学生数は約20,000人で、その中の約25%は世界各国からの留学生です。このため、ケント大学は「THE UK'S EUROPEAN UNIVERSITY」との名を持つ国際性豊かな教育機関として知られています。
卒業生には企業のCEO、起業家、政治家、さらにノーベル賞受賞者など多彩な人材が揃い、それぞれの分野で活躍をしています。
研究と学部
ケント大学の研究水準は高く、2014年に実施された最新のResearch Excellence Framework(REF)では、全英で17位という評価を受けています。特に、語学・言語学部門では3位、宗教学では7位という優れた成績を誇ります。また、ガーディアン紙のランキングでも全英で16位に名を連ねています。
特に注目されるのはケント大学のビジネススクールであり、国内外から注目される名門校です。世界的な企業や若手起業家、国費派遣のビジネスパーソンが毎年集まっています。活発な交流が行われ、実践的なビジネス教育が提供されています。
主な学部
ケント大学には以下のような学部があります:
- Kent Business School
- Law School
- School of Anthropology and Conservation
- School of Economics
- School of Politics and International Relations
- School of Psychology
- School of Social Policy, Sociology and Social Research
- School of Architecture
- School of Art
- School of English
- School of European Culture and Languages
- School of History
- School of Music and Fine Art
- Medway School of Pharmacy
- School of Biosciences
- School of Computing
- School of Engineering and Digital Arts
- School of Mathematics, Statistics and Actuarial Science
- School of Physical Sciences
- School of Sport and Exercise Science
著名な卒業生
卒業生には多くの著名人がいます。例えば、元香港総督代理のSir David Akers-Jones、中国の副外務大臣である付瑩、
ノーベル文学賞を受賞した作家
カズオ・イシグロや
アブドゥルラザク・グルナ、easyJetのCEOであるCarolyn McCallなどがいます。また、音楽界ではエリー・ゴールディング、映像制作の分野ではクリス・ブロードといった人物も卒業生に名を連ねています。政治においても、様々な国で活躍する政治家が卒業生として存在しています。
日本との関係
ケント大学では、日本からの学生受け入れも盛んで、短期語学留学や交換留学を含むと毎年100名以上の日本人学生が学んでいます。国際交流が進んでおり、多文化環境での学びが可能です。
交通アクセス
カンタベリーからロンドンへは、高速鉄道を利用して約50分の距離で、時間帯によっては普通列車でも約90分で到着します。また、国際列車ユーロスターを利用することで、イギリスとヨーロッパ各地へのアクセスも容易です。近年ではロンドンとアムステルダムとの接続も行われており、さらに便利になっています。
ケント大学は、その豊かな歴史とともに、今後も国際的に影響力のある教育機関であり続けるでしょう。