ゲーテ・インスティトゥート

ゲーテ・インスティトゥート：ドイツ文化の架け橋

ゲーテ・インスティトゥートは、ドイツ連邦共和国が設立した、世界規模で活動する文化交流機関です。本部をミュンヘンに置き、ドイツ語教育の普及と国際的な文化交流・協力を推進することを目的としています。その名称は、ドイツを代表する詩人、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテに由来します。

グローバルな活動

ゲーテ・インスティトゥートは、世界98カ国に151の拠点を展開し（日本では東京と京都）、ドイツ語コースの受講者は年間234,000人にのぼります。これらの拠点を中心に、ドイツ語講座の提供、文化イベントの開催、教育機関との連携など、多岐にわたる活動を展開しています。

歴史

ゲーテ・インスティトゥートの起源は、1925年にヴァイマル共和政下で設立された「Deutsche Akademie」（DA）に遡ります。第二次世界大戦後、DAの活動を引き継ぐ形で、1951年にゲーテ・インスティトゥートが設立されました。以来、ドイツの文化を世界に広め、国際的な相互理解を深めるための活動を続けています。

受賞歴

ゲーテ・インスティトゥートは、その活動が高く評価され、数々の賞を受賞しています。

アストゥリアス皇太子賞 (2005年)：コミュニケーションおよびヒューマニズム部門を受賞。アリアンス・フランセーズ、ダンテ・アリギエーリ協会、ブリティッシュ・カウンシル、セルバンテス文化センター、カモンイス院との共同受賞でした。受賞理由として、「各国の言語教育だけでなく、文学や芸術的伝統、西洋文明の基礎となる人間的価値観と倫理観を広めた」ことが挙げられています。
コンラート・ドゥーデン賞 (2007年)：「ドイツ語分野への貢献」が認められ受賞しました。

その他の活動

ゲーテ・インスティトゥートは、翻訳者への支援や文学賞の授与も行っています。

ヘレン・アンド・カルト・ウォルフ翻訳者賞：ドイツ語から英語への優れた翻訳作品を対象とした文学賞を主催しています。
ゲーテ・メダル：ドイツ語と国際文化関係に貢献した外国人を称え、ドイツ連邦共和国の公式勲章であるゲーテ・メダルを授与しています。
かけはし文学賞：ドイツ語圏の現代文学の優れた日本語翻訳作品に贈られる文学賞を、メルク社と共同で隔年開催しています。この賞は、日本におけるドイツ語圏現代文学の認知度向上を目的としています。

ゲーテ・インスティトゥートは、ドイツの文化、言語、社会に関する情報を世界に発信し、国際的な対話と交流を促進する上で重要な役割を果たしています。その活動は、教育、芸術、社会など多岐にわたり、世界中の人々がドイツ文化に触れ、理解を深める機会を提供しています。

関連施設・イベント

ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川（京都）
かけはし文学賞
オーアーゲー・ドイツ東洋文化研究協会
パンムジーク・フェスティバル東京

関連人物

皇后雅子

外部リンク

Goethe-Institut - 本部Webサイト
Goethe-Institut JAPAN - 日本地区Webサイト
* 東京ドイツ文化センターWebサイト

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