ゲームギアは、
セガが1990年に発売した
携帯型ゲーム機です。3.5インチの液晶画面で4096色表示が可能であり、当時の携帯ゲーム機としては高性能でした。
セガ・マークIII/マスターシステムと同等の性能を持っていましたが、移植の際に画面サイズやプレイスタイルの違い、スクロール時の残像といった課題が浮上し、
ゲームギアに特化した開発が行われることになりました。
歴史
1990年の発売当初は、
セガとサードパーティー合わせて10タイトルしかありませんでしたが、その後移植が進み、『シャダム・クルセイダー 遙かなる王国』などの独自タイトルも登場しました。1993年6月には販売台数が100万台を突破し、本体とソフトをセットにした「プラスワンセット」の発売や、本体価格の引き下げ、過去作品の再販「名作コレクション」といった販売戦略が展開されました。1994年には
コカ・コーラとのタイアップとして『颯爽少年英雄伝
コカ・コーラキッド』が発売され、限定モデルが当たるキャンペーンも実施されました。また、「キャラクターパック」として『
魔法騎士レイアース』などが発売されました。
1995年には
ゲームギアの管轄がトイ事業部に移行し、低年齢層向けの「キッズギア」が発売されましたが、日本では1996年12月の『G・ソニック』を最後にソフトの供給を終了しました。1997年4月30日、
セガは
ゲームギア本体の製造終了と携帯ゲーム事業からの撤退を発表しました。しかし、海外では
メガドライブやマスターシステムの人気もあり、日本よりも多くのゲームが発売されました。最終的に、
ゲームギアは日本国内で約180万台、全世界で約1400万台を売り上げました。
現在では、
ゲームギアのゲームタイトルは他機種でのダウンロードや、復刻型ゲーム機である
ゲームギアミクロで遊ぶことができます。
タイトル一覧
本記事では、364のゲームタイトルを発売日、発売元とともに一覧表にまとめています。また、1990年から2001年までの地域ごとの発売年ごとのタイトル数も掲載しています。
非ライセンスタイトル
正規のライセンスを受けていないゲームタイトルも存在します。
発売されなかったタイトル
開発中止などにより、発売されなかったゲームタイトルも存在します。
参考文献
鯨武長之介『PCエンジン&メガドライブ発売中止ゲーム図鑑(ゲームラボ選書)』三才ブックス、2023年
Chris Scullion, The Sega Mega Drive & Genesis Encyclopedia, Pen & Sword Books Limited, 2021
Chris Scullion, The SNES Encyclopedia, White Owl, 2020
『ゲームラボ 年末年始2021』、三才ブックス、2020年
* 鯨武長之介『
ゲームギア大全 (ゲームラボ選書)』三才ブックス、2024年