コウガシノブ
コウガ シノブ（こうが しのぶ）は、1974年（昭和49年）7月13日に福岡県で生まれた日本の俳優です。
彼の俳優への道は、大学二年生の頃に見たテレビドラマ『あぶない刑事』に出演していた柴田恭兵氏の演技に強く心を動かされたことから始まりました。観客として作品を鑑賞する立場から、自らが表現する側へと移りたいという願いが芽生え、芸能の世界に興味を持つようになります。俳優養成所で研鑽を積んだ後、大学を四年次に中途退学し、俳優としてのキャリアを本格的に目指します。
25歳を迎える1999年に上京し、翌2000年に初めて舞台を踏みます。当初は「古賀 忍（こが しのぶ）」名義で活動していましたが、2003年からは舞台俳優として一層精力的に活動を重ねていきました。その後、2012年から2013年頃に「古賀 司照（こが しのぶ）」へと改名。さらに、映像作品での活動においては、2020年6月より現在の「コウガ シノブ」名義を使用しています。
舞台芸術に関しては、かつては特に好んでいなかったと語っていますが、28歳の時に友人に誘われて舞台に立った経験が転機となりました。観客からのダイレクトな反応や、その一瞬にかけるライブ感に強く惹きつけられ、以来、舞台の世界に深く傾倒していきます。特に時代劇をこよなく愛しており、その緊張感あふれる雰囲気に魅了されると述べています。
自身の俳優としての立ち位置を「限りなく芸人に近い役者」と評しており、独特の視点を持っています。演じる役柄の中では悪役に最もやりがいを感じるといい、特に「クレイジーな悪役」を好んで演じると語っています。一方で、自身の内面に存在しないタイプの役柄、特に天然キャラのような役は苦手意識があり、「二度と同じ役はやりたくない」と率直に述べています。俳優にとって最も重要視する要素は「センス」であり、それが面白い芝居を生み出す源泉となると考えています。また、豊かな想像力も不可欠であり、音楽家やお笑い芸人といった分野で活躍する人々が役者としても成功するケースが多いのは、この想像力が豊かであることに起因するのではないかと推測しています。
彼のキャリアにおける重要な出来事の一つに、2020年公開の映画『電車を止めるな! のろいの6.4km』での主演があります。もともとは車掌役でのオーディションに参加していましたが、演技を見た銚子電鉄の竹本勝紀社長から主役である社長役を打診されました。この時、「車掌（しゃしょう）」と「社長（しゃちょう）」を聞き間違え、「そのつもりで来ています」と返答してしまい、結果として社長役に抜擢されたというユニークなエピソードを明かしています。竹本社長は、主演に選んだ理由として、コウガ シノブ氏との波長が合ったことを挙げています。この作品で、実生活では独身でありながら、子供を持つ父親という役柄を演じるにあたり、「本物の親子の絆」をいかに表現できるかが大きな課題だったと述懐しています。
これまでの主な出演作品は以下の通りです。
映画
2006年：『ZOKU』
2020年：『電車を止めるな! のろいの6.4km』（主演）
2023年：『散歩屋ケンちゃん』
2025年：『タイムマシンガール』
テレビドラマ
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』（フジテレビ 2008年）
『怪生伝』（フジテレビ 2013年）
『双葉荘の友人』（WOWOW 2016年）
舞台
2010年：つかこうへい劇団『桃色書店へようこそ』、tYphoon一家『ネクタイとハイヒール』
2011年：劇団K助『オムニー3 ～遅刻しただけで15万も取んの!?～』
2012年：気晴らしBOYZ『MILLION DOLLAR ED』、劇団K助『LIFE OFF』
2013年：気晴らしBOYZ『SECURITY BOYZ!!!!! -俺たちスーパー警備員-』、東京イボンヌ『イッヒ リーベ ディッヒ』、気晴らしBOYZ『ろくでなしコーラス』
2014年：東京イボンヌ『ショパンの馬鹿!!!～別れの夜～』、東京イボンヌ『歌と朗読で贈る【愛の花束】』、東京イボンヌ『酔いどれシューベルト』、気晴らしBOYZ『思春期中年39号』、東京イボンヌ『東京イボンヌクリスマス公演』
2015年：気晴らしBOYZ『龍馬がいっぱい』、気晴らしBOYZ『素敵なカミングアウト-Are you happy?-』、男〆天魚『不完全パッケージ』
2016年：劇団たいしゅう小説家『草葉の陰でネタを書く。』、カラスカ『シッソウノオト』
2017年：TOKISHIRAZ『かけおち』
2018年：WITHYOU『是非に及ばず』、『舞台版・サトラレ〜西山幸夫の場合〜』、気晴らしBOYZ『ふらちな侍』、朗読三昧『もしも8才の子供が大統領になったら&ミックモックと夜の動物園』、気晴らしBOYZ『イケオジ』
2019年：WITHYOU『天満月の猫』、SHOW劇 無＝魂『ONION ～いのちあるところ～』、WITHYOU『ヤンキャバウォーズ』、『Get Back!!』、気晴らしBOYZ『ガムシャラエール！』
2020年：Yプロジェクト『沙也可 ～海峡を越えた愛～』、咲匂-SAKO-『はら、はらり』
2021年：男〆天魚『地獄』、萬腹企画『音霊戦隊ディスクレンジャー2021』、気晴らしBOYZ『舞台サルまん』
2022年：『ぼくらの七日間戦争』、萬腹企画『ハガネノコドウ A-E』、男〆天魚『遺作』、カプセル兵団『うしおととら』、気晴らしBOYZ『舞台 魁!!男塾』、『新選組始末記』、『12人の怒れる者たち』
2023年：WITHYOU『SECURITY BOYZ!!!!!～奪還せよ!俺らの職場(パラダイス)!!～』、気晴らしBOYZ『年金未納者ミャーキ』、骸骨ストリッパー『RAIKA』、文化芸術教育支援センター『群青に散りゆく』、THE☆JACABAL′S『げうせもの』、男〆天魚『村長』、萬腹企画『NIKORA-ニコラ-』
2024年：WITHYOU『BRIDGE!!』、萬腹企画『封印壊除』、気晴らしBOYZ『GROOM&GROOM』、Alexandrite Stage『PRINCESS KYOUGOKU』、THE☆JACABAL`S『道雪』、『刃牙 THE GRAPPLER STAGE -地下闘技場編-』
2025年：WITHYOU『おっさんずセブン』、萬腹企画『ライジング・ラブ』（主演）
ラジオ
『ドリームラン ch』（あっ!とおどろく放送局 2012年）
『渋谷から世界へ ～It's NO BORDER!～』（渋谷クロスFM 2016年）
『ウソでしょっ！もう金曜日？』（鳥越アズーリFM 2021年5月7日〜）
多方面で活躍するコウガ シノブ氏は、その独特の感性と演技力で観客を惹きつけています。
彼の俳優への道は、大学二年生の頃に見たテレビドラマ『あぶない刑事』に出演していた柴田恭兵氏の演技に強く心を動かされたことから始まりました。観客として作品を鑑賞する立場から、自らが表現する側へと移りたいという願いが芽生え、芸能の世界に興味を持つようになります。俳優養成所で研鑽を積んだ後、大学を四年次に中途退学し、俳優としてのキャリアを本格的に目指します。
25歳を迎える1999年に上京し、翌2000年に初めて舞台を踏みます。当初は「古賀 忍（こが しのぶ）」名義で活動していましたが、2003年からは舞台俳優として一層精力的に活動を重ねていきました。その後、2012年から2013年頃に「古賀 司照（こが しのぶ）」へと改名。さらに、映像作品での活動においては、2020年6月より現在の「コウガ シノブ」名義を使用しています。
舞台芸術に関しては、かつては特に好んでいなかったと語っていますが、28歳の時に友人に誘われて舞台に立った経験が転機となりました。観客からのダイレクトな反応や、その一瞬にかけるライブ感に強く惹きつけられ、以来、舞台の世界に深く傾倒していきます。特に時代劇をこよなく愛しており、その緊張感あふれる雰囲気に魅了されると述べています。
自身の俳優としての立ち位置を「限りなく芸人に近い役者」と評しており、独特の視点を持っています。演じる役柄の中では悪役に最もやりがいを感じるといい、特に「クレイジーな悪役」を好んで演じると語っています。一方で、自身の内面に存在しないタイプの役柄、特に天然キャラのような役は苦手意識があり、「二度と同じ役はやりたくない」と率直に述べています。俳優にとって最も重要視する要素は「センス」であり、それが面白い芝居を生み出す源泉となると考えています。また、豊かな想像力も不可欠であり、音楽家やお笑い芸人といった分野で活躍する人々が役者としても成功するケースが多いのは、この想像力が豊かであることに起因するのではないかと推測しています。
彼のキャリアにおける重要な出来事の一つに、2020年公開の映画『電車を止めるな! のろいの6.4km』での主演があります。もともとは車掌役でのオーディションに参加していましたが、演技を見た銚子電鉄の竹本勝紀社長から主役である社長役を打診されました。この時、「車掌（しゃしょう）」と「社長（しゃちょう）」を聞き間違え、「そのつもりで来ています」と返答してしまい、結果として社長役に抜擢されたというユニークなエピソードを明かしています。竹本社長は、主演に選んだ理由として、コウガ シノブ氏との波長が合ったことを挙げています。この作品で、実生活では独身でありながら、子供を持つ父親という役柄を演じるにあたり、「本物の親子の絆」をいかに表現できるかが大きな課題だったと述懐しています。
これまでの主な出演作品は以下の通りです。
映画
2006年：『ZOKU』
2020年：『電車を止めるな! のろいの6.4km』（主演）
2023年：『散歩屋ケンちゃん』
2025年：『タイムマシンガール』
テレビドラマ
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』（フジテレビ 2008年）
『怪生伝』（フジテレビ 2013年）
『双葉荘の友人』（WOWOW 2016年）
舞台
2010年：つかこうへい劇団『桃色書店へようこそ』、tYphoon一家『ネクタイとハイヒール』
2011年：劇団K助『オムニー3 ～遅刻しただけで15万も取んの!?～』
2012年：気晴らしBOYZ『MILLION DOLLAR ED』、劇団K助『LIFE OFF』
2013年：気晴らしBOYZ『SECURITY BOYZ!!!!! -俺たちスーパー警備員-』、東京イボンヌ『イッヒ リーベ ディッヒ』、気晴らしBOYZ『ろくでなしコーラス』
2014年：東京イボンヌ『ショパンの馬鹿!!!～別れの夜～』、東京イボンヌ『歌と朗読で贈る【愛の花束】』、東京イボンヌ『酔いどれシューベルト』、気晴らしBOYZ『思春期中年39号』、東京イボンヌ『東京イボンヌクリスマス公演』
2015年：気晴らしBOYZ『龍馬がいっぱい』、気晴らしBOYZ『素敵なカミングアウト-Are you happy?-』、男〆天魚『不完全パッケージ』
2016年：劇団たいしゅう小説家『草葉の陰でネタを書く。』、カラスカ『シッソウノオト』
2017年：TOKISHIRAZ『かけおち』
2018年：WITHYOU『是非に及ばず』、『舞台版・サトラレ〜西山幸夫の場合〜』、気晴らしBOYZ『ふらちな侍』、朗読三昧『もしも8才の子供が大統領になったら&ミックモックと夜の動物園』、気晴らしBOYZ『イケオジ』
2019年：WITHYOU『天満月の猫』、SHOW劇 無＝魂『ONION ～いのちあるところ～』、WITHYOU『ヤンキャバウォーズ』、『Get Back!!』、気晴らしBOYZ『ガムシャラエール！』
2020年：Yプロジェクト『沙也可 ～海峡を越えた愛～』、咲匂-SAKO-『はら、はらり』
2021年：男〆天魚『地獄』、萬腹企画『音霊戦隊ディスクレンジャー2021』、気晴らしBOYZ『舞台サルまん』
2022年：『ぼくらの七日間戦争』、萬腹企画『ハガネノコドウ A-E』、男〆天魚『遺作』、カプセル兵団『うしおととら』、気晴らしBOYZ『舞台 魁!!男塾』、『新選組始末記』、『12人の怒れる者たち』
2023年：WITHYOU『SECURITY BOYZ!!!!!～奪還せよ!俺らの職場(パラダイス)!!～』、気晴らしBOYZ『年金未納者ミャーキ』、骸骨ストリッパー『RAIKA』、文化芸術教育支援センター『群青に散りゆく』、THE☆JACABAL′S『げうせもの』、男〆天魚『村長』、萬腹企画『NIKORA-ニコラ-』
2024年：WITHYOU『BRIDGE!!』、萬腹企画『封印壊除』、気晴らしBOYZ『GROOM&GROOM』、Alexandrite Stage『PRINCESS KYOUGOKU』、THE☆JACABAL`S『道雪』、『刃牙 THE GRAPPLER STAGE -地下闘技場編-』
2025年：WITHYOU『おっさんずセブン』、萬腹企画『ライジング・ラブ』（主演）
ラジオ
『ドリームラン ch』（あっ!とおどろく放送局 2012年）
『渋谷から世界へ ～It's NO BORDER!～』（渋谷クロスFM 2016年）
『ウソでしょっ！もう金曜日？』（鳥越アズーリFM 2021年5月7日〜）
多方面で活躍するコウガ シノブ氏は、その独特の感性と演技力で観客を惹きつけています。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。