ココロヲ・動かす・映画館〇

ココロヲ・動かす・映画館〇（Cocomaru Theater.）

ココロヲ・動かす・映画館〇は、東京都武蔵野市吉祥寺本町に存在した多目的映画館です。通称「ココマルシアター」として親しまれていました。単館系作品の上映をメインとしつつ、館内にはカフェ施設も備え、映画イベントやゲームイベントなど、多岐にわたる催しを開催していました。

運営はココロヲ・動かす・映画社◯（デジタルワークスエンタテインメント）が行い、総支配人は樋口義男氏が務めていました。

概要

吉祥寺バウスシアターの閉館を受け、新たなミニシアター文化の発信拠点として、2017年4月15日にプレオープンしました。オープン前夜には記念イベントが開催され、樋口義男総支配人とバウスシアター元支配人の本田拓夫氏によるトークショーも行われました。

映画の感動を表現した独特な館名と、末尾の「〇（まる）」には「ちょっとうれしい感じ」を込めていたそうです。「いい作品との出会い、感動の出会い、人との出会い」をコンセプトとして掲げていました。

歴史

2017年4月15日にプレオープンを迎えますが、内装工事の遅延により、翌日から休業を余儀なくされました。このため、休業期間中のチケット購入者には返金対応が行われました。その後も空調設備の不備などで正式なオープン日は7回も延期され、プレオープンから半年後の10月21日にようやく正式オープンとなりました。

しかし、2019年8月30日には、後述する理由により休館を発表。一時的に再開したものの、その直後に9月11日での閉館が公式サイトで告知されました。

当初の計画では、3つのスクリーンを持ち、1階を通常の映画館、2階を飲食可能な上映スペース、3階をVRシアターや展示・イベントスペースとする予定でした。しかし、実際にオープンしたのは、1階が映画館、2階がカフェ併設の上映スペース、3階がカフェスペースのみという構成でした。

2019年10月16日、2階部分が避難経路の基準を満たしておらず、東京都から映画館としての営業許可を得ないまま営業を続けたとして、興行場法違反（無許可営業）で運営会社の代表と法人が書類送検されました。

2階部分は映画館としての許可が得られなかったため、飲食店としての許可を得て、飲食をしながら映画やライブを楽しむスペースとして運営していました。しかし、消防による2018年11月の立ち入り検査で、客から入場料を徴収して映画を上映していること、上映中はスペースを暗くし音量を大きくしていること、椅子の向きがスクリーンに向いていることなどから、実質的に映画館と判断されました。

保健所からも57回にわたる指導があったにも関わらず、運営会社側は適切な対応を怠っていたとされています。

閉館後、跡地には2020年12月20日からコンビニエンスストア「ファミリーマート 吉祥寺本町一丁目店」がオープンしました。2階部分はイートインスペースとして活用されていましたが、2022年6月末に閉店しました。

関連項目

武田玲奈 - 劇場マナーCMを担当。
ぞうのはな子 - イメージキャラクター。館内3Fに等身大モニュメントが設置されていたほか、アニメ映画の制作も予定されていましたが、2018年春公開予定としていたものの、その後の情報はありません。

脚注

外部リンク

ココロヲ・動かす・映画館 〇 COCOMARU THEATER
ココロヲ・動かす・映画社〇
* ココロヲ・動かす・映画館〇 (@movie_maru) - X（旧Twitter） (2022年現在、アカウント凍結)

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