コッキーポップ

『コッキーポップ』の歴史

概要

『コッキーポップ』（Cocky Pop）は、1971年から1986年にかけて放送された日本の音楽番組です。ラジオ版はニッポン放送を中心に各NRN加盟局で放送され、テレビ版は日本テレビ系列で放送されました。両番組とも、ヤマハ音楽振興会の支援により、『ヤマハポピュラーソングコンテスト』との連動が特徴でした。司会は大石吾朗が担当し、彼の魅力的なトークと音楽の選曲が高い評価を得ていました。

番組名の由来

番組名の「コッキー」はヤマハの川上源一が提案したもので、本来の意味である「気取った」や「生意気な」という解釈とは異なり、番組では「時代を先取りしたポップス」として捉えられていました。この独特なアプローチが、番組の個性の一部となりました。

ラジオ版の流れ

ラジオの『コッキーポップ』は1971年にスタートし、当初はリスナーからのリクエストやポプコンで入賞した曲を中心に構成されていました。大石吾朗と平野レミをはじめとしたアシスタントたちが出演し、作曲家たちとのトークやインタビューが織り交ぜられる形で、リスナーは多様な音楽を楽しむことができました。特に、曲はフルコーラスで流され、音楽への愛情が感じられる内容でした。初代ディレクターの近藤孝麿は、「人に語りかけるように」という方針を打ち出しました。

放送スケジュールの変遷

放送は、1971年当初は月曜日から土曜日まで行われ、その後1972年から金曜日までの放送に変更されました。また、日曜日の放送も特定の時期に行われていました。最終的には1986年にポプコンの終了に伴い、番組も終了しました。

テレビ版の特長

テレビ版『コッキーポップ』は1977年に始まり、ポプコン出身のアーティストたちによるミニ・コンサートが主な内容でした。各出演者が曲ごとに異なる楽器編成でパフォーマンスを行い、フルコーラスで放映することで受け入れられました。多くのアーティストが出演し、音楽の幅を広げました。1980年からは渡部絵美がインタビュアーとして加わり、番組をさらに活気づけました。

放送時間

『コッキーポップ』は放送時間の変更を重ね、1977年のテレビ版開始当初は日曜12:15から放送されましたが、1981年からは土曜日の枠に変更となりました。様々な局で放送されたため、多くのリスナーの記憶に残っています。また、番組の最初のテーマ曲にはアイ・ジョージの『自由通りの午後』などが使用され、時代ごとに曲が替わることも特徴的でした。

終了とその後

ラジオ版は1986年に終了し、翌週からは新たな番組「ぽっぷん王国」としてスタートしました。この番組は、引き続き多くのリスナーに愛される内容に成長していきました。さらに、ポプコンは1987年から「TEENS' MUSIC FESTIVAL」と改名され、新たな形で音楽界に貢献していくこととなりました。

その後の記憶

『コッキーポップ』は、1990年代にも特別番組として復活し、多くの音楽ファンに再び親しまれることとなりました。その魅力は今も色褪せることなく、ラジオ音楽番組の先駆けとして、多くの人々の記憶に刻まれています。

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