コトバトル 天外の守人

コトバトル 天外の守人

『コトバトル 天外の守人』は、2001年3月9日にアルファドリームからリリースされたゲームボーイカラー用ソフトです。このゲームは、トレーディングカードゲームをテーマにしたRPGであり、アルファドリームの初の作品となります。さらに、2012年5月30日からニンテンドー3DS向けバーチャルコンソールでのダウンロード配信も行われましたが、2019年10月にはアルファドリームが倒産したため、配信が終了しました。

ストーリーの舞台

物語は、かつて「テンガイのくに」と呼ばれる場所で展開します。この国は「コトダマ」と呼ばれる神秘的な力に満ち溢れていました。しかし、ある日「気」のコトダマが暴走し、国を混乱に陥れてしまいます。その状況を打破するため、「天」のコトダマと幾つかの他のコトダマたちが協力し、「気」のコトダマを封印しました。その後、彼ら4つのコトダマは各地に散り、人間の巫女と共に国を護る役割を果たしていました。

ゲームの主人公は、コトノハの村でコトダマ使いとして修行中の少年です。彼は巫女の弟であり、「人」のコトダマの力を持つ特別な存在です。物語の始まりで、彼は巫女を守る「モリビト」として認められるための試験を受けることになります。

ゲームシステム

戦闘システム

戦闘は、シナリオに沿ったコトダマ使いやモンスターとの戦い、ランダムで出現する野生のモンスターとの戦い、そして特定のコトダマ使いとの戦闘から構成されています。戦闘中は、右側がプレイヤー、左側が敵のフィールドとなり、プレイヤーは3方向にモンスターを召喚することができます。

属性システム

本作では、五つの属性（火、土、風、水、無）が設定されています。属性によるダメージ計算があり、有利な属性に攻撃をかけるとダメージが25％増加し、不利な属性に攻撃すると25％減少する仕組みになっています。さらに、アイテム装備によるダメージも同様に調整されます。

行動の仕組み

戦闘中の行動順は「タイムコスト」に基づいて決まるため、各コトダマやモンスターのタイムコストが重要な役割を果たします。プレイヤーは、コトダマの使用、攻撃、攻撃のためのモンスターの召喚、防御などを選択して行動します。この際にアイテムの使用はできず、純粋にコトダマの力を用いて戦うことが求められます。

世界観と登場キャラクター

テンガイのくには神秘的な力「コトダマ」であふれる国です。「イサナ」という強大なコトダマが昔の混乱を引き起こしましたが、他のコトダマによって封印されました。他のキャラクターとして巫女やその弟である主人公、彼の友人であるレン、師匠であるタチバナなどが重要な役割を果たします。

主人公は、巫女→ヒジリのいる城へと向かい、数々の試練を乗り越えて成長していきます。敵キャラクターには、イベントへの関与が大きいジンや、複数の強力なコトダマ使いが登場し、物語はさらに深まります。

結論

『コトバトル 天外の守人』は、単なるRPGにとどまらずカードバトル要素や、多様なキャラクター、魅力的な物語設定を組み合わせた独自の魅力を持った作品です。コトダマの力を駆使して戦うことに加え、個性豊かなキャラクターたちとの関わりが、ゲームの楽しさを一層引き立てています。

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