コトリンゴ

コトリンゴ：音楽家の軌跡

コトリンゴ（本名：三吉里絵子）は、日本の音楽シーンで独自の存在感を放つ音楽家です。1978年に大阪で生まれ、早くから音楽に親しみを持ち、5歳でピアノを学び始めると、7歳で作曲に目覚めました。幼少期には、大阪、福岡、名古屋といった地域に引っ越しながら成長し、高校卒業後に神戸の甲陽音楽院に進学しました。

その後、1999年には特別奨学金を得てバークリー音楽大学へ留学し、ジャズ作編曲科およびピアノ演奏科を専攻します。この時期の影響が、彼女の音楽スタイルに大きな足跡を残しています。コトリンゴという名前の由来は、彼女が愛する「小鳥」と、音楽創作に使用していたApple製品から来ています。彼女は自身のデモテープにこの名前を使ったところ、それが定着しました。

音楽の道を選ぶきっかけは、幼稚園での仲間がピアノを習い始めたり、NHKのアニメ『スプーンおばさん』のエンディングテーマを演奏している姿を見たことです。音楽教育はヤマハ音楽教室で受け、特にアンサンブルのクラスでは「コパカバーナ」を演奏し、キーボードを使用したパートにも挑戦しました。追求してきた多様なスタイルは、彼女の音楽制作に大きく影響しています。

コトリンゴの音楽キャリアの中で特に印象深い出来事は、マイルス・デイヴィスの「Freddie Freeloader」との出会いです。この名曲が家庭で大音量で流れ、彼女のジャズへの情熱を更に深めました。音楽の他にも、彼女の生活の中には猫が欠かせません。南波志帆が家族として保護した猫「ゆき」との暮らしを始め、後にはもう一匹の猫「まちこも加わり、彼女の創作に癒しを与えています。

2019年にはついに長年の夢だった運転免許を取得し、確かな成長を見せました。音楽活動は広がりを見せ、2013年にはKIRINJIに加入、2016年には映画『この世界の片隅に』の音楽も担当し、多くの映画祭やアワードを受賞しました。

彼女の活動は音楽だけにとどまらず、テレビやラジオの出演、特にオリジナル楽曲の制作やコラボレーションにも積極的です。2021年にはYouTubeチャンネルを開設し、新たな音楽の発信も行っています。2022年の広島のオーディオガイドコンテンツ制作では、デジタルスタンプラリーを取り入れた独自の試みを実施。

コトリンゴは常に新しい挑戦をし続けており、作品は彼女自身の成長とともに進化しています。彼女の音楽、スタイル、そして人柄が表現される作品には多くのリスナーが心を奪われています。これからも彼女の音楽の発展が楽しみです。

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