コバルトの空

コバルトの空

『コバルトの空』（コバルトのそら）は、レイモンド服部（服部逸郎）によって作曲された、ラジオ東京から始まったスポーツ番組のためのテーマ音楽です。1951年12月25日にラジオ東京が開局した際、初のスポーツ番組『スポーツ・タイム』のために作られ、その後多くのスポーツ番組で使用されることとなりました。

『コバルトの空』は、クラシック様式の行進曲で、ラジオ東京がTBSラジオおよびTBSテレビに発展してからも、様々なスポーツ中継やイベントで愛され続けています。特にプロ野球中継やボクシング、キックボクシング、さらには全国高等学校ラグビーフットボール大会やマラソンイベントといった多岐にわたるスポーツ番組で使用されており、リスナーや視聴者に親しまれています。

この曲は1965年に東京放送から発行された『東京放送のあゆみ』でも言及されており、「各吹奏楽団や日・米の軍楽団などでも好んで演奏されている」と評価されています。元々の名称である『コバルトの空』はレコード化される際のタイトルであり、その後は『TBSスポーツテーマ』としても知られてきました。

使用番組

『コバルトの空』が使用された番組にはさまざまなものがあります。

• - スポーツ・タイム（ラジオ）
• - スポーツ中継（ラジオ・テレビ）
• - プロ野球中継
• - プロ野球中継（ラジオ）: TBSエキサイトナイター時代まで。
• - プロ野球中継（テレビ）: 1990年代中盤から2002年にかけて。
• - ボクシング中継、KICKBOXING
• - 全国高等学校ラグビーフットボール大会: 開会式の入場行進で今でも演奏されています。
• - 別府大分毎日マラソン: 開始当初から使用。
• - JNNスポーツデスク（テレビ）: 後にアレンジ版も使用されました。
• - サンデーモーニング（テレビ）: 2010年から2024年までスポーツコーナーで利用されました。

その他の使用

さらに、TBSラジオ・TBSテレビ以外でも、この曲が流れる場面が多々あり、JRN系列のラジオ局でナイター中継時に使用されたり、地方のイベント中継などでも見かけることがあります。具体的には、長崎放送、南日本放送、北陸放送など、地域に根ざしたスポーツ中継でも活躍しています。

音源のソフト化

『コバルトの空』はシングルCDやアルバムCDとして音源化もされており、例えば1989年の『スポーツショーテーマ行進曲』や1995年の『スタンダード・マーチ オリンピックマーチ』などに収録されています。様々な編曲が行われているものの、オリジナルバージョンは多くの場面で引き続き親しまれています。

まとめ

このように『コバルトの空』は、単なるスポーツ番組のテーマ曲というだけでなく、日本のスポーツ文化に深く根付いた楽曲となっています。多くのイベントや中継で流れるその旋律は、多くの人々に元気を与え、感動を呼び起こしています。

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