コバルトマン

コバルトマン（Cobalt Man）

コバルトマンことラルフ・ロバーツは、マーベルコミックの世界に登場するスーパーヴィランです。核放射線とコバルトの研究に没頭した科学者が、自ら開発したコバルトスーツを身にまとい、ヒーローたちに戦いを挑みます。

出版の歴史

コバルトマンは、1967年4月の『X-Men』#31で初登場しました。ロイ・トーマスとヴェルナー・ロスによって創造されたこのキャラクターは、その後も『X-Men』、『The Incredible Hulk』、『Defenders』など、数々の作品に登場しました。

特に重要な出来事としては、『Civil War』#1での死亡、そして死後の『Marvel Spotlight Civil War: Aftermath』#1での登場が挙げられます。また、「Secret Invasion」では、スクラル人の姿で現れ、物語に大きな影響を与えました。

ラルフ・ロバーツとしての経歴

ラルフ・ロバーツは、核放射線がコバルトに与える影響を研究する発明家でした。彼はその研究を兵器に応用しようと考え、アイアンマンのアーマーを模倣したコバルトスーツを開発し、自らをコバルトマンと名乗りました。エッグヘッドのEmissaries of Evilとの任務中に核爆発に巻き込まれ死亡したと思われましたが、後に生存していたことが判明します。

ラルフにはテッド・ロバーツという弟がおり、彼は以前ジーン・グレイと交際していました。

アイアンマンの偽物

2004年のミニシリーズ『Avengers/Thunderbolts』では、トニー・スタークがサンダーボルツの目的を探るため、コバルトマンに変装して潜入しました。しかし、最終的には正体を明かし、コバルトマンのアーマーを放棄しました。

スタンフォードの悲劇

オリジナルのコバルトマンは、『New Avengers』#1-3でラフト刑務所から脱獄したヴィランの一人でした。ニュー・ウォーリアーズは、リアリティ番組の撮影中に、スタンフォードに潜伏していたコバルトマンを発見します。戦闘中、ニトロの能力が暴走し、周囲を破壊。その結果、数百人もの一般市民と、ほとんどのニュー・ウォーリアーズ、そしてコバルトマン自身が死亡するという大惨事が発生しました。

シークレットインベーション

『Captain Marvel』（2007年-2008年）では、コバルトマンが復活し、キャプテン・マーベルと交戦しました。しかし、キャプテン・マーベルは彼が「別人のように見える」と指摘。その後の調査で、コバルトマンはスクラル人であることが判明します。キャプテン・マーベルが実際にはスクラルのKhn'nrであったことが明らかになると、彼はコバルトマンのスクラルを殺害し、スクラルたちを反乱させました。

能力とパワー

コバルトマンは、コバルト製のアーマーを装着することで、飛行能力、超人的な力、そしてエネルギービームを跳ね返す耐久性を得ています。アーマーには酸素タンクも搭載されており、宇宙空間でも活動することが可能です。

コバルトマンは、科学者としての知識と、コバルトアーマーによる強力なパワーを駆使し、マーベルユニバースで数々のヒーローたちと激戦を繰り広げてきました。その波乱に満ちた経歴は、多くのファンを魅了し続けています。

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