コミックストリート (関西)

コミックストリートは、1984年から1997年まで、関西地方を中心に開催されていた大規模な同人誌即売会です。主催は、コミックストリート準備委員会（初期は開催事務局）が務めていました。なお、福島県にも同名の同人誌即売会が存在しましたが、両イベント間には関連性はありません。

このイベントの前身は、1983年まで神戸市を中心に開催されていた同人誌即売会「COMIC FAIR」や、1984年のみ開催された「ミニコミストリート」、そして2016年まで続いた「そうさく畑」といったイベントを手掛けていたサークル協議会「すたっふ」です。コミックストリートの特徴の一つとして、カタログ「ストリート・マップ」の完成度の高さが挙げられ、その出来栄えは評論家の米澤嘉博氏にも高く評価されていました。

イベントではコスプレも可能でしたが、事前に登録が必要でした。開催頻度は基本的に年3回程度でした。1984年9月23日に神戸国際展示場で第1回が開催され、最盛期には会場全体を使用し、2000スペースもの同人サークルが集まる関西最大級の同人誌即売会へと発展しました。1989年にはインテックス大阪で、1990年には京都市勧業館（旧館）と京都府総合見本市会館（パルスプラザ）でもそれぞれ1回ずつ開催されました。

しかし、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の影響により、予定されていた第30回、スプリングスペシャル、第31回の即売会は中止となり、その後約1年間開催が中断されました。同年10月に開催は再開されたものの、震災の影響が残る中、委員会の実質的な運営を担っていた同人誌印刷会社「みにこみ館」が倒産したことが大きな打撃となり、1997年3月2日に開催された第34回を最後に幕を閉じました。

コミックストリートは、関西の同人文化を語る上で欠かせないイベントの一つであり、多くのクリエイターやファンに愛されていました。

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