コムド

コムド（劍道）とは

コムドは、主に韓国で行われている武道であり、韓国語で剣道を意味する言葉です。漢字では「劍道」と表記されます。21世紀初頭現在、韓国では盛んに行われていますが、用語や礼法、防具などにおいて、日本の剣道とは一部異なる点も見られます。

歴史

コムドの歴史を語る上で、剣道の存在は欠かせません。コムドは、日本の剣道が朝鮮半島に伝わり、独自の発展を遂げたものとされています。

17世紀初頭、明代の兵学者である茅元儀が著した『武備志』には、日本の剣術である「倭寇刀法」と、朝鮮の剣術である「朝鮮勢法」が紹介されています。このうち「朝鮮勢法」は、茅元儀の友人が朝鮮で学んだ長剣術であると記されています。

明治時代以降、日本統治下において、日本の剣道が韓国に導入されました。その際、防具、竹刀、道着、袴などの用具とともに、両手で刀を扱う形式が伝えられ、普及していきました。剣道の技には、面、小手、胴、突きなどがありますが、これらの所作は片刃の日本刀の動きに基づいています。

コムドと剣道の関係

コムドは、韓国併合後の日本統治時代に導入された剣道を起源としています。当時、多くの日本人剣道家が朝鮮総督府警察の剣道師範として赴任し、剣道の普及に尽力しました。しかし、韓国国内には、コムドを「韓国の伝統剣法」と主張し、剣道の起源だと主張する団体も存在します。一方で、コムドが剣道の元になったという主張を裏付ける確固たる根拠はありません。

日本の全日本[[剣道連盟]]および国際剣道連盟は、コムド団体の主張は歴史的に誤りであり、剣道の起源は日本にあると公式に発表しています。

コムドの特徴

コムドは、剣道を起源としていますが、韓国独自の文化や思想が加わり、独自の発展を遂げてきました。そのため、礼法や用語、防具などが剣道とは異なる部分が見られます。ただし、基本的な技術や理念においては、共通する部分も多く見られます。

まとめ

コムドは、日本の剣道が韓国に伝わり、独自の発展を遂げた武道です。その起源については、韓国と日本で異なる主張がなされていますが、歴史的経緯を考慮すると、剣道の影響を強く受けていることは明らかです。コムドは、韓国の伝統武道として、現在も多くの人々に親しまれています。

関連項目

日韓問題
韓国起源説
韓国刀
海東劍道
士武郎

外部リンク

大韓剣道会
* 世界海東剣道連盟

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