コリア協議会

コリア協議会 (Korea Verband)

コリア協議会（Korea Verband、朝鮮語: 코리아 협의회）は、ドイツを拠点とする韓国系市民団体です。ベルリンに本部を置き、韓国の歴史や文化、そして朝鮮半島の現状に関心を持つ人々に対して、情報提供と協力を目的とした活動を行っています。

概要

コリア協議会は、ドイツ語圏において、韓国に関する情報を求める人々にとって、オープンで政治的に独立したプラットフォームとしての役割を担っています。アジアハウス財団の創設メンバーでもあり、この分野の情報発信に貢献しています。人権運動と市民権運動を重視し、科学、ジャーナリズム、政治分野の専門家だけでなく、他のNGOや市民団体とも連携し、国内、ヨーロッパ、国際レベルで活動しています。労働組合、教会、環境・女性運動、芸術・文化など、幅広い分野での協力も推進しています。

特に、慰安婦問題に関する活動に力を入れており、2009年には慰安婦ワーキンググループが設立されました。このグループは、ドイツ国内での慰安婦問題に関する教育や広報活動、政治的な働きかけを行っています。また、慰安婦像の設置や展示も積極的に展開しています。

歴史

前身団体

コリア協議会の前身は、1981年に設立されたコリア委員会です。コリア委員会は、韓国の自己組織、ドイツの開発、人道主義、教会グループなどによって構成された非公式な団体でした。メンバー組織は、北朝鮮と韓国との連帯活動を行っていました。

ソウルオリンピック反対運動

1988年のソウルオリンピック開催時には、コリア調整会議がオリンピック反対キャンペーンを展開し、そのためにコリア情報局が設立されました。この反対運動の経験から、コリア調整会議のメンバー組織はさらに専門化を進め、効率的な連帯活動を行うために、常設の事務所を設立する必要性を感じました。

コリア協議会の設立

1990年11月18日、ボーフムでコリア協議会が設立されました。オリンピック反対キャンペーンのために設立されたコリア情報局は、コリア協議会のコリアコミュニケーション研究センターに移転されました。コリア委員会は解散し、コリア連合がコリア調整会議を引き継ぎました。

アジアハウスとの協力

1995年には、アジア財団、フィリピン事務所、東南アジア情報センターと共にアジアハウスを設立しました。その後、アジア財団とアジアハウスはアジアハウス財団に移管され、コリア協議会はアジアハウス財団の創設メンバーとなりました。

ベルリンへの移転と活動の拡大

2008年には拠点をベルリンに移転し、活動をさらに拡大しました。2020年9月25日には、ベルリン市ミッテ区の公有地に慰安婦像を設置し、その後もドイツ国内で像の設置や展示を続けています。

日本軍慰安婦博物館の開館

2022年10月19日、ベルリン市の中心部に「日本軍慰安婦博物館」を開館し、慰安婦問題に関する理解を深めるための活動を積極的に行っています。

主な活動

韓国の歴史、文化、朝鮮半島の発展に関する情報提供
人権運動、市民権運動の推進
慰安婦問題に関する教育、広報活動、政治的働きかけ
慰安婦像の設置、展示
日本軍慰安婦博物館の運営
国内外のNGOや市民団体との連携
労働組合、教会、環境・女性運動、芸術・文化など幅広い分野での協力

関連団体

日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯

関連項目

慰安婦像

外部リンク

Korea Verband（ドイツ語）（朝鮮語）（英語）

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