コリア国際学園

コリア国際学園の概要

コリア国際学園（英: Korea International School、略称: KIS）は、2008年4月に大阪府茨木市で開校した各種学校です。この学校は日本の学校教育法の一条校としての指定を受けているため、日本の教科書を用い日本語で授業を行いますが、教育目的の達成が難しいとされており、特定非営利活動法人によって運営されています。また、同校は学習指導要領には縛られない独自のカリキュラムを導入しています。

学校の特徴

コリア国際学園は、中等部1年から高等部3年までの各学年1クラスという小規模な学校です。授業のほとんどは朝鮮語で行われており、進学支援には特に力を入れています。放課後や夏期休暇中には進学に向けた多様な支援を提供しており、全国の有名進学塾とも提携を結び生徒の学力向上を図っています。学校の教育方針は、日本国内外の大学への現役合格を目標に掲げ、実践的な学力を養成することに重きを置いています。

しかし、「コリア版エリート養成校」との批判も存在します。この点について、姜尚中教授は「この学校はエリートや勝ち組を育てるつもりはなく、実践的な学力をつけることを重視している」と反論しています。そのため、教育内容は多様性があり、特定地域に限られないさまざまな背景を持つ生徒に対応しています。

校舎とロケーション

校舎は大阪府茨木市の豊川2丁目に位置していますが、開校当初は校舎の建設が完了していなかったため、生徒は韓国の「アヒムナ平和学校」に移動した後、鶴橋に仮校舎を設けて授業を行っていました。最終的には2008年9月2日に本校舎の竣工式が行われ、正式に教育活動を開始しました。

生徒の背景

コリア国際学園にはさまざまな背景を持つ生徒が在籍しています。韓国系の国籍を持つ生徒だけでなく、日本国籍を有する生徒や、在日コリアンとして育った生徒もいます。また、韓国からの留学生も受け入れているため、国際的な交流が行われています。特に、大阪府の茨木市はコリアにルーツを持つ生徒が少ない地域でもあることから、多様な文化を学ぶ機会が提供されています。

設立準備委員

この学校の設立に際し、さまざまな分野で活躍する著名人が設立準備委員として参加しました。詩人の金時鐘、東京大学の姜尚中教授、株式会社アスコホールディングスの文弘宣会長など、多岐にわたるバックグラウンドを持つ方々が協力し、学校の運営に関与しています。

まとめ

コリア国際学園は、国際的な教育を提供することを目的とし、多様な生徒に向けた柔軟なカリキュラムを展開しています。特定の学習指導要領には縛られず、さまざまな言語と文化を尊重し、実践的な学力を育成することに努めています。当校は在校生にとって、将来の可能性を広げる重要な拠点となっています。

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