コリーン

コリーン（チェコ語: Kolín [ˈkoliːn]）は、チェコの中央ボヘミア州に位置する、歴史と現代が調和した美しい町です。首都プラハから東へ約55km、エルベ川のほとりに広がります。

歴史

13世紀、ボヘミア王オタカル2世によって建設されたコリーンは、「Colonia nova（新しい植民地）」と名付けられました。中世の面影を残すこの地には、1437年に城が築かれ、15世紀後半にはルネサンス期の作家ヒネク・ゼ・ストラージュニツが居を構えました。

18世紀には、七年戦争における重要な戦い「コリンの戦い」の舞台となりました。また、第二次世界大戦中には、石油作戦の一環として精油所が爆撃されるなど、戦火に晒された歴史も持ちます。

2005年春には、市街の北端にトヨタ・プジョー・シトロエン・オートモービルの合弁工場が建設され、現代的な産業都市としての側面も持ち合わせています。現在では約3000人の従業員が働き、年間30万台の自動車を生産しています。

街並み

旧市街には、ゴシックやバロック様式の建築物が数多く残されており、歴史的な景観を楽しめます。中央市場やユダヤ人ゲットー、シナゴーグ、そして建築家ペーター・パルラーによって設計された13世紀の聖バルトロメウス教会は、特に有名な観光スポットです。

文化人

コリーンは、多くの著名な人物を輩出してきました。

ヤクブ・クルチーン - 16世紀の運河・ダム建設者
ヤン・ロサツィウス - 17世紀の司祭・作家
カレル・レゲル - 19世紀の詩人
オトカル・フィスフェル - 劇作家、翻訳家、詩人、批評家
ヨゼフ・スヴァトプルク・マファール - 20世紀の作家
ボフダン・ウリフラフ - プロテニス選手
ヴァーツラフ・モラーヴェク - 反ナチレジスタンス運動の英雄
ヨゼフ・スデック - 写真家
フランク・ダニエル - 映画脚本家
ジャン＝ガスパール・ドゥビュロー - ボヘミア系フランス人の俳優
フランティシェク・クモーフ - 作曲家、指揮者

外部リンク

公式ウェブサイト（チェコ語）
* 美しきチェコの街 - コリーン（チェコ語）

もう一度検索