コルテジア

コルテジア：才能と試練の競走生活

2017年2月生まれの競走馬、コルテジア。その競走生活は、華々しい勝利と、幾度もの困難に立ち向かう物語でした。2歳の新馬戦デビューから、持ち前の才能と潜在能力を徐々に開花させていきます。

デビューは2019年7月。中京競馬場の新馬戦で5着という結果に終わりましたが、続く未勝利戦では2着と好走を見せ、潜在能力の高さを示しました。そして迎えた3戦目、京都競馬場の未勝利戦で初勝利を挙げ、競走馬としての道を歩み始めます。続くデイリー杯2歳ステークスでは8着と結果を残せませんでしたが、この経験が後の成長へと繋がっていったことは間違いありません。

3歳になると、シンザン記念で3着と好走、そして迎えたきさらぎ賞で、重賞初制覇の栄冠を掴みました。レースでは道中3番手という好位をキープし、最後の直線で鋭く伸び、ストーンリッジをクビ差退けての勝利となりました。この勝利は、コルテジアの潜在能力の高さを改めて世に知らしめるものとなりました。

続く春のクラシック戦線では、皐月賞7着、東京優駿（日本ダービー）12着と結果を残すことはできませんでしたが、ダービー出走後に左前腕節の骨折というアクシデントに見舞われてしまいます。長期休養を余儀なくされ、復帰を目指したものの、その後も寛骨の骨折に見舞われ、復帰が大きく遅れることとなりました。

約2年の長期休養を経て、2022年6月、エプソムカップで復帰を果たします。しかし、思うような結果を残すことができず、5歳シーズンは2走のみで再び長期休養に入ります。6歳シーズンにはダート戦にも挑戦するなど、様々な試行錯誤を繰り返しましたが、残念ながら勝利には恵まれませんでした。そして、2023年12月9日、リゲルステークスを最後に、JRAの競走馬登録を抹消されました。

コルテジアの競走生活は、決して順風満帆なものではありませんでした。怪我という大きな壁に幾度となく阻まれながらも、持ち前の闘争心と潜在能力で幾度も復活を遂げようとする姿は、多くの競馬ファンを魅了しました。

引退後は栗東トレーニングセンターの乗用馬として第二の人生を歩むこととなります。数々のレースで競い合ったライバルたち、そして支えてくれた関係者、ファンの方々への感謝を胸に、新たな場所でその力強さと優しさを発揮してくれることを願ってやみません。その輝かしい経歴は、多くの競馬ファンの記憶に長く刻まれることでしょう。

競走成績（抜粋）


※上記は抜粋であり、全成績ではありません。詳細はJBISサーチ等をご確認ください。

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