コルト・カナダ C7

コルト・カナダ C7とその派生モデルについて

コルト・カナダC7は、M16A2のライセンス生産モデルとして、ディマコ（後のコルト・カナダ）によって製造されたアサルトライフルです。この銃は、その後、様々な派生モデルを生み出し、各国の軍隊で採用されています。

C7A2/C8A3

C7A2とC8A3は、カナダ陸軍向けにライセンス生産されたアサルトライフルで、それぞれ銃身長が異なります。C7A2は20インチ、C8A3は15.7インチです。C8A3は耐久性向上のため、ヘビーバレル仕様となっています。M16A2からの主な変更点は以下の通りです。

三点バースト機構から、信頼性の高い連射機構に変更
リアサイトは、ダイヤル方式の多段階調節式から、L型2段切換方式に変更
緑色の伸縮式コルトストックが特徴
アッパー・レシーバーと固定式フロントサイトにピカティニーレールを装着
照準器はELCAN社製のC79A2が標準装備
M16A1に準じた設計で、コルト・カナダ社製M203A1をハンドガードごと交換して装着可能

C7NLD/C8NLD

C7NLDとC8NLDは、オランダ軍向けに改修されたアサルトライフルです。C7NLDは20インチ、C8NLDは15.7インチの銃身長を持ちます。主な特徴は以下の通りです。

茶色の伸縮式CAAストックが特徴
アッパー・レシーバーとハンドガードにピカティニーレールを装着
照準器はAimpoint社製のCOMP M4が標準装備
AG36を装着可能

GV M/10

GV M/10は、デンマーク軍向けに改修されたアサルトライフルです。15.7インチのバレルと茶色の伸縮式マグプル社製ストックが特徴です。その他の特徴は以下の通りです。

アッパー・レシーバーとハンドガードにピカティニーレールを装着
照準器はELCAN社製のC79が標準装備
GRK M/10(LMT社製M203)を装着可能

C7CT

C7CTは、C7をベースにしたマークスマン用のセミオートスナイパーライフルです。射撃時の安定性を高めるために、銃身の材質が変更され、ハンドガードの位置も調整されています。主な特徴は以下の通りです。

軽量アルミ合金製から重量のある金属製銃身に変更
バイポッドを取り付けられるようにハンドガードを下方向に移動

C8 SFW

C8 SFWは、C8のカービンモデルで、基本的なカービンサイズとCQBサイズが存在します。イギリス軍ではL119という名称で使用されており、特殊部隊や核兵器警護部隊に配備されています。派生型としてC8CQB（11.5インチ銃身モデル）や、マークスマンライフルに改良されたC8CTが存在します。

LSW

LSWは、C7をベースに作られた軽支援火器です。動作方式がクローズドボルト方式からオープンボルト方式に変更され、ハンドガードのデザインも変更されています。カナダ陸軍での採用はなかったものの、デンマーク陸軍とオランダ海兵隊で採用されています。

採用国

C7とその派生モデルは、以下の国々で採用されています。

アフガニスタン
カナダ
デンマーク
オランダ
ノルウェー
スウェーデン
イギリス

登場作品

ゲーム
『レインボーシックス シージ』：JACKALのメインウェポンとしてC7 NLD、BUCKのメインウェポンとしてC8 SFW(C8CQB)が登場します。

関連項目

M16A2 - C7の基になったアサルトライフル
モデル725 - C8の基になったアサルトカービン
* 小銃・自動小銃等一覧

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