コルレスバンク

コルレス銀行について

コルレス銀行（こるれすぎんこう、Correspondent Bank）とは、主に外国送金において、通貨の中継を行う銀行のことです。このシステムは、国際的な資金の移動を円滑にするためのものであり、国際決済機関にオンラインで接続されていることが多いのが特徴です。

概要

銀行間の内国為替取引、例えば銀行振込においては、資金の決済は通常、各行が自国の中央[[銀行]]に開設した当座預金口座間で行われます。しかし、外国送金ではこのような中央[[銀行]]に相当する組織が存在しないため、銀行は海外の銀行と口座（いわゆるコルレス口座）を開設し、その口座を通じて資金の振り替えを行います。そのため、すべての銀行があらゆる外国の送金を受け入れられるわけではなく、送金先の銀行（被仕向行）と自行のコルレス先が異なる場合には、コルレス銀行を中継として指定する必要があります。これにより、コルレス銀行は外国為替取引において、内国為替の中央[[銀行]]が果たす役割を担います。送金は、コルレス銀行から被仕向行へは、国内の内国為替の仕組みを利用して行われます。

コルレス口座には、当座預金口座を持つもの（デポジタリー・コルレス）と、当座預金口座を持たないもの（ノン・デポジタリー・コルレス）の二種類があります。

銀行の例

主要な金融機関は、各通貨に応じたコルレス先を持っています。例えば、米ドルの主なコルレス銀行にはシティバンクやJPモルガン・チェースがあり、ユーロの場合にはドイツ銀行が、ポンドでは香港上海銀行が挙げられます。日本においては、三菱UFJ[[銀行]]（旧・東京銀行）がほぼ市場を独占しています。

問題点

しかし、コルレス銀行を経由する形で送金を行うため、最終目的地が正確に指示されないと、中継地点の銀行が送金の意図を理解できず、送金が途中で止まってしまうリスクがあります。また、経由をすることで意図しない経由銀行の手数料が差し引かれてしまい、最終的な送金金額が減少することもあり、依頼時には注意が必要です。

まとめ

コルレス銀行は、国際送金に欠かせない存在ですが、そのシステムの特性を理解した上で利用することが重要です。送金の具体的な指示内容や手数料の留意点を確認することで、より安全で効率的な取引が可能となります。

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