コレクター (マーベル・コミック)

コレクター（タニリーア・ティヴァン）

コレクター、本名タニリーア・ティヴァンは、マーベルコミックスに登場するキャラクターです。初登場は1966年で、長年にわたりヴィランとして描かれてきました。

キャラクター経歴

タニリーア・ティヴァンは、数十億年前に、はくちょう座X-1で誕生しました。故郷の星が滅びる際、彼は妻のマタニと共に死の淵を彷徨いましたが、死の女神デスによって永遠の命を与えられました。その後、娘のカリーナと共に暮らしていましたが、カリーナが旅立ち、マタニが亡くなったことをきっかけに、ティヴァンは深い瞑想に入ります。そこで、サノスやコーバックといった宇宙規模の脅威の出現を予見し、自身が正気を保つために、価値ある物を収集する必要があると考えました。これが、彼が「コレクター」となるきっかけです。

当初、彼は「迫りくる大惨事から保護する」という名目で収集を始めましたが、次第に強迫観念に駆られ、略奪行為も行うようになりました。彼は収集した遺物や生命体を保管するため、惑星を巨大な博物館に改造しました。現代において、コレクターは地球に現れ、アベンジャーズを収集しようと試みましたが、失敗に終わっています。その後も、アベンジャーズをコレクションに加えようと何度も戦いを挑んでいます。

能力・スキル

コレクターは、ビッグバン時に体内に備わったコズミックエネルギーを操る能力を持っています。これにより、体のサイズや質量を自在に変化させ、腕力の向上、エネルギー波の放出、巨大化が可能です。また、テレパシー能力や未来予知能力、タイムトラベル能力も持っています。さらに、デスから永遠の命を与えられているため、病気や怪我をせず、死亡しても復活します。彼は、コレクションした高度な科学技術やアーティファクトを駆使し、自身の活動に役立てています。

その他のバージョン

コレクターは、他の作品にも登場しており、『The Avengers: United They Stand』や『Marvel Super Hero Squad』にも別のバージョンが存在します。

MCU版

マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）では、ベニチオ・デル・トロがコレクターを演じています。彼は、強迫観念から珍しい遺物や生物を収集する、非人道的な宇宙人として描かれています。グランドマスターの弟であり、低いテンションと単調な話し方が特徴です。

『ホワット・イフ...?』版

『ホワット・イフ...?』では、別のアース（アース21818）のコレクターが登場します。この世界の彼は、サノスが改心したことで、銀河の裏社会で勢力を伸ばしており、武器や宇宙船など様々なものを収集しています。正史のコレクターとは異なり、戦闘能力も持ち合わせています。

ノーウェア

ノーウェアは、コレクターが長年拠点としていた採掘コロニーです。後にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに売却され、彼らの活動拠点となりました。

コレクションルーム

コレクターのコレクションルームは、様々な物品や生物が保管・展示されている場所です。ノーウェアの主要施設であり、多くの種族が収められたカプセルや、オーブを展開する装置などが置かれています。物語の中で、重要な舞台となることが多く、エーテルやパワー・ストーンが持ち込まれたり、大爆発によって壊滅したりと、様々な出来事が起きています。

描写

コレクターは、MCU作品で重要な役割を担っています。

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』: ポストクレジットシーンで初登場し、エーテルを保管します。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』: パワー・ストーンが収められたオーブを巡って、クイルたちと取引を試みましたが、大爆発に巻き込まれます。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|アベンジャーズ_インフィニティ・ウォー』: リアリティ・ストーンを預かっていましたが、サノスに奪われてしまいます。
『ホワット・イフ...?』: 別世界のコレクターが登場し、ヒーローたちと戦いを繰り広げます。

その他のメディア

コレクターは、テレビアニメやゲームにも登場しています。

テレビアニメ: 『ハルク: スマッシュ・ヒーローズ』、『アルティメット・スパイダーマン』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などに登場。
ゲーム: 『ディズニー インフィニティ2.0』、『MARVEL オールスターバトル』、『LEGO マーベル アベンジャーズ』、『Marvel Avengers Academy』などに登場。
* テーマパーク: ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーのアトラクション『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!』に登場。

コレクターは、マーベルの世界において、独特な存在感を放つキャラクターです。その強迫観念的な行動や、コレクションに対する執着は、物語に深みを与え、多くのファンを魅了しています。

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