コロラドハイツ大学
コロラドハイツ大学（Colorado Heights University, CHU）は、かつてアメリカ合衆国コロラド州デンバー南部に位置していた私立大学で、帝京大学グループの一校でした。2017年に学生の受け入れを停止し、その歴史に幕を閉じました。キャンパスは、かつて「ロレットハイツカレッジ」として親しまれていました。
コロラドハイツ大学の起源は、カトリックのロレット修道会によって設立された女子小中学校に遡ります。初代校長はパンクラティア・ボンフィル修道女が務めました。その後、1980年代に同じカトリック系のリージス大学の傘下に入りますが、閉校となります。国際化を目指す帝京大学が、学士課程を持つ帝京ロレットハイツ大学として再興しました。帝京大学グループのデンバーキャンパスとしての役割も担っていました。
2009年には、コロラドハイツ大学へと校名を変更しました。
1891年 - ロレットハイツアカデミーが発足（女子小・中学校）
1918年 - 短大課程を設置
1941年 - ロレットハイツカレッジへ校名変更。4年制女子大学となる。看護学科を設置
1970年 - 男女共学へ移行
1988年 - ロレットハイツカレッジが閉校
1990年 - 4年制の帝京ロレットハイツ大学として再発足
2009年 - コロラドハイツ大学へ校名変更
コロラドハイツ大学では、以下の学士課程を提供していました。
International Business専攻
Intercultural Studies専攻
その他
International Business専攻には、MBA（経営学修士）課程も設けられていました。また、Certificates In English as a Second Language（ESL）課程も提供されていました。
広大なキャンパスは、デンバー市内の最高標高地点である丘陵の頂上に位置し、大学の校名（Heights/高台）の由来となっています。デンバー市を南北に貫くフェデラル通り南部（S.Federal Blvd）に面しており、周辺は住宅地です。
尖塔のある赤茶色の校舎は、青い空とロッキー山脈を背景に、遠くからもよく目立ち、地域のランドマークとなっていました。キャンパス南側は視界を遮るものがなく、遥か彼方まで見渡せます。西側には、万年雪を抱いたロッキー山脈が連なっています。
都心部からはRTDバスで約20分、ロッキー山脈へは高速285号線/US-285 (ハンプテン通り/Hambden Ave) を利用して約10分でアクセスできます。北方のボルダー市、南方のコロラドスプリングス市へは、車またはバスで約1時間です。
アドミニストレーションビルディング: 1891年完成の管理棟は、キャンパスの中心であり、大学の象徴的な存在でした。正面は真東を向き、多くの事務室、コンピューターラボ、教室が入っていました。コロラド州産の赤色砂岩で作られたロマネスク様式の5階建て校舎で、ベルタワーを兼ねる高い尖塔の最頂部の鐘は卒業式などに鳴らされました。設計デザインはFrank E. Edbrooke & Co.が担当しました。
礼拝堂：Our Lady of Loretto Chapel: 管理棟に隣接する無宗派の礼拝堂です。パイプオルガン、グランドピアノが完備され、赤色砂岩のロマネスク建築が特徴です。窓部分には23枚のドイツ製ステンドグラスが使用され、結婚式などにも利用されていました。地下は小講堂となっています。
図書館：May Bonfils Stanton Library: 蔵書数は12万冊以上を誇り、一般蔵書のほか、旧ロレットハイツカレッジ時代からの古書類も所蔵していました。日本語蔵書は1万冊以上ありました。
シアター：Teikyo Loretto Heights Theater: 広いステージと音響・照明設備を備えた演劇場で、客席数は999席でした。卒業式にも利用されていました。
その他、カフェテリア、テニスコート、ジム・プール、アートスタジオ、フットボールグランド、学生寮3棟などがキャンパス内にありました。学生寮の内、マリアンホールでは各部屋から学内LANへ接続し、インターネットを利用できました。
※アドミニストレーションビルディングは歴史文化財として国に登録されています。
Colorado Heights University（公式サイト）
帝京大学グループ
* National Register of Historic Places Colorado Denver デンバー市内の歴史文化財登録済み建築物一覧
歴史
コロラドハイツ大学の起源は、カトリックのロレット修道会によって設立された女子小中学校に遡ります。初代校長はパンクラティア・ボンフィル修道女が務めました。その後、1980年代に同じカトリック系のリージス大学の傘下に入りますが、閉校となります。国際化を目指す帝京大学が、学士課程を持つ帝京ロレットハイツ大学として再興しました。帝京大学グループのデンバーキャンパスとしての役割も担っていました。
2009年には、コロラドハイツ大学へと校名を変更しました。
1891年 - ロレットハイツアカデミーが発足（女子小・中学校）
1918年 - 短大課程を設置
1941年 - ロレットハイツカレッジへ校名変更。4年制女子大学となる。看護学科を設置
1970年 - 男女共学へ移行
1988年 - ロレットハイツカレッジが閉校
1990年 - 4年制の帝京ロレットハイツ大学として再発足
2009年 - コロラドハイツ大学へ校名変更
アカデミック
コロラドハイツ大学では、以下の学士課程を提供していました。
International Business専攻
Intercultural Studies専攻
その他
International Business専攻には、MBA（経営学修士）課程も設けられていました。また、Certificates In English as a Second Language（ESL）課程も提供されていました。
キャンパス
広大なキャンパスは、デンバー市内の最高標高地点である丘陵の頂上に位置し、大学の校名（Heights/高台）の由来となっています。デンバー市を南北に貫くフェデラル通り南部（S.Federal Blvd）に面しており、周辺は住宅地です。
尖塔のある赤茶色の校舎は、青い空とロッキー山脈を背景に、遠くからもよく目立ち、地域のランドマークとなっていました。キャンパス南側は視界を遮るものがなく、遥か彼方まで見渡せます。西側には、万年雪を抱いたロッキー山脈が連なっています。
都心部からはRTDバスで約20分、ロッキー山脈へは高速285号線/US-285 (ハンプテン通り/Hambden Ave) を利用して約10分でアクセスできます。北方のボルダー市、南方のコロラドスプリングス市へは、車またはバスで約1時間です。
主要施設
アドミニストレーションビルディング: 1891年完成の管理棟は、キャンパスの中心であり、大学の象徴的な存在でした。正面は真東を向き、多くの事務室、コンピューターラボ、教室が入っていました。コロラド州産の赤色砂岩で作られたロマネスク様式の5階建て校舎で、ベルタワーを兼ねる高い尖塔の最頂部の鐘は卒業式などに鳴らされました。設計デザインはFrank E. Edbrooke & Co.が担当しました。
礼拝堂：Our Lady of Loretto Chapel: 管理棟に隣接する無宗派の礼拝堂です。パイプオルガン、グランドピアノが完備され、赤色砂岩のロマネスク建築が特徴です。窓部分には23枚のドイツ製ステンドグラスが使用され、結婚式などにも利用されていました。地下は小講堂となっています。
図書館：May Bonfils Stanton Library: 蔵書数は12万冊以上を誇り、一般蔵書のほか、旧ロレットハイツカレッジ時代からの古書類も所蔵していました。日本語蔵書は1万冊以上ありました。
シアター：Teikyo Loretto Heights Theater: 広いステージと音響・照明設備を備えた演劇場で、客席数は999席でした。卒業式にも利用されていました。
その他、カフェテリア、テニスコート、ジム・プール、アートスタジオ、フットボールグランド、学生寮3棟などがキャンパス内にありました。学生寮の内、マリアンホールでは各部屋から学内LANへ接続し、インターネットを利用できました。
※アドミニストレーションビルディングは歴史文化財として国に登録されています。
脚注
外部リンク
Colorado Heights University（公式サイト）
帝京大学グループ
* National Register of Historic Places Colorado Denver デンバー市内の歴史文化財登録済み建築物一覧
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。