コロンバス (原子力潜水艦)

コロンバス（USS Columbus, SSN-762）

コロンバス（USS Columbus, SSN-762）は、アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦の51番艦で、オハイオ州の州都コロンバスにちなんで命名されました。この艦は、オハイオ州の名前を持つ艦としては4隻目となります。コロンバス級潜水艦は、主に対潜水艦戦いや対艦戦、偵察活動を行うために設計されています。

艦歴

コロンバスの建造は1986年に始まりました。具体的には、3月21日に米国コネチカット州のグロトンにあるジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社に発注されました。そして、1991年1月9日に起工し、1992年8月1日にマーガレット・デマース夫人の命名により進水しました。艦は1993年7月24日にカール・M・スメイフ・ジュニア艦長の指揮下で正式に就役を果たしました。

コロンバスは就役後すぐに整調訓練を受け、1994年6月にはエレクトリック・ボート社で信頼性試験を完了しました。翌9月には、真珠湾で太平洋艦隊潜水艦部隊に合流し、その後の任務に備えました。特に1995年の後半から1996年にかけては、太平洋西部に展開し、第7艦隊の一員として多様な作戦活動に従事しました。

しかし、コロンバスは2006年4月中旬に艦内での虐待事件に巻き込まれることとなりました。乗組員の中で7名が、他の2名に対する攻撃やいじめ、職務怠慢のために訴追されたのです。これらの7名は上級上等兵曹から伍長までの階級にありました。この出来事は重大な問題として捉えられ、事件の詳細に関する報告書が5月30日に提出されました。

海軍はこの件を受け、6月13日に艦長のチャールズ・マルケス中佐を解任すると発表しました。彼の解任理由は、「専門的な環境において適切な基準を設け、維持する能力が不足していたため」とされ、乗員にとって安全で肯定的な環境を保つことが求められていました。マルケス中佐の後、オハイオ（USS Ohio, SSBN-726）の前任艦長であるブライアン・マカルヴァイン大佐が一時的に艦長に就任し、数ヶ月後にはジェームズ・ドゥディ中佐が新艦長として着任しました。

その後、コロンバスはワシントン州のブレマートンで近代化改修を受け、より高度な技術仕様にアップグレードされました。改修を終えた後、2006年12月22日に真珠湾に母港を移転し、今後の任務に向けた準備を進めています。

関連情報

コロンバスの艦歴や特性については、アメリカ海軍の公式サイトや関連する資料を参照することで、さらなる詳細を知ることができます。また、コロンバスを含むロサンゼルス級潜水艦の特性や任務についての情報も豊富にあります。興味のある方はぜひ調べてみてください。

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