コロンビア合衆国

コロンビア合衆国（スペイン語: Estados Unidos de Colombia）は、1861年から1886年まで存在した連邦国家です。現在のコロンビア、パナマ、そしてブラジルとペルーの一部をその領域としていました。

歴史

国内の反乱を鎮め、国家を安定させるため、1863年にリオネグロ憲法が制定されました。これにより、連邦国家であったグラナダ連合はグラナダ合衆国となり、同年5月8日にコロンビア合衆国へと改名されました。

アンティオキアやクンディナマルカといった地域では工業化の兆しが見えましたが、合衆国全体の経済は依然として農産物中心でした。コーヒー、タバコ、キナなどが主要な輸出品目でした。

しかし、コロンビア合衆国の時代は安定とは程遠いものでした。1876年から1877年、1884年から1885年の二度にわたり、内戦が発生し、社会と経済に深刻な打撃を与えました。

自由党と保守党の対立が激化し、国家の統一が揺らぐ中、1886年に憲法改正が行われました。これにより、連邦制は廃止され、中央集権体制のコロンビア共和国が成立し、コロンビア合衆国としての歴史は幕を閉じました。

コロンビア合衆国の時代は、連邦制の実験、経済の発展の試み、そして度重なる内戦という、複雑な歴史的局面でした。この時代の経験は、その後のコロンビアの政治、経済、社会に大きな影響を与えました。

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