コロンボ・ターミナス駅

コロンボ・ターミナス駅は、かつてイギリス領セイロン（現在のスリランカ）のコロンボに存在した、歴史的な鉄道駅です。19世紀にはスリランカにおける主要な駅として機能していましたが、20世紀初頭には旅客営業を終え、その役割はマラダーナ駅へと引き継がれました。現在、この駅の建物は国立鉄道博物館の拠点として活用され、当時の面影を伝えています。

歴史

コロンボ・ターミナス駅は1865年に開業し、コロンボを発着するすべての列車を取り扱う駅として、その役割を担いました。しかし、20世紀に入ると、コロンボとその周辺地域の鉄道網再編計画が持ち上がり、1906年にプロジェクトが発足しました。この計画の中で、コロンボ・ターミナス駅は閉鎖され、新たに建設されたマラダーナ駅がその機能を代替することになったのです。そして、現在では、コロンボ・ターミナス駅の跡地は国立鉄道博物館として整備され、歴史的な鉄道遺産を保存・展示する施設として、その役割を果たしています。

特徴

コロンボ・ターミナス駅は当初、メインラインの終着駅として計画されました。しかし、スレイブ・アイランド方面へと海岸線が建設されたことで、結果的に駅までが約400メートルの側線となり、運用面で不便が生じることになりました。このため、列車の運行に支障をきたす状況が発生しました。また、この駅には当初、時間を知らせるための時計として日時計が設置されていました。これは、当時としては高価であった機械式時計の設置コストを避けるための措置であったと考えられています。日時計は、駅の利用者にとって、時間を確認するための貴重な手段でした。

関連項目

スリランカの鉄道駅一覧
マラダーナ駅
コロンボ・フォート駅
スリランカの鉄道

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