コンスタンティン・ラウシュ

コンスタンティン・ラウシュは、1990年3月15日にソビエト連邦（現ロシア）のトムスク州コジェフニコヴォで生まれました。5歳の時にドイツへ移住し、その後はドイツとロシアの二重国籍を取得しています。

クラブ経歴

ドイツ移住後、ラウシュは地元のユースチームでサッカーを始め、12歳の時にハノーファー96のユースチームに加入しました。2008年にはハノーファー96のトップチームへ昇格し、同年3月30日のVfBシュトゥットガルト戦でブンデスリーガデビューを果たしました。ハノーファー96では主力として活躍し、左サイドバックを主戦場に、攻撃的なプレーと精度の高いクロスでチームに貢献しました。

2013年7月、ハノーファー96との契約満了に伴い、VfBシュトゥットガルトへフリーで移籍。しかし、シュトゥットガルトでは出場機会に恵まれず、2015年7月にはVfBシュトゥットガルトとの契約を解除し、SVダルムシュタット98へ完全移籍しました。ダルムシュタットでは、再びレギュラーとして活躍し、チームの残留に貢献しました。

2016年、1.FCケルンへ移籍。ケルンでも主力として活躍し、ヨーロッパリーグ出場権獲得にも貢献しました。2018年1月には、母国のFCディナモ・モスクワへ完全移籍し、ロシアリーグに挑戦しました。ディナモ・モスクワでは、中心選手として活躍し、チームを上位に導きました。

2021年、ドイツに戻り1.FCニュルンベルクに移籍。しかし、往年のプレーを見せることはできず、2022年夏に現役引退を表明しました。

代表経歴

ラウシュは、各ユース年代のドイツ代表に選出された経験を持っています。しかし、A代表では母国であるロシア代表を選択し、2017年10月7日の韓国代表戦で初キャップを記録しました。ロシア代表では、主に左サイドバックとしてプレーし、2018年のワールドカップにも出場しました。

プレースタイル

ラウシュは、左サイドバックを主戦場とする選手で、豊富な運動量とスピードを活かした攻撃的なプレーが特徴です。精度の高いクロスやパスで攻撃を組み立てるだけでなく、守備においても粘り強い対応を見せます。また、フリーキックの精度も高く、直接FKで得点を奪うこともあります。ドイツとロシア、二つの国の血を引くラウシュは、その多様なバックグラウンドを活かし、様々なクラブで活躍しました。

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