コンチェルトノート

コンチェルトノート (Concerto Note)

『コンチェルトノート』は、2008年10月23日にあっぷりけからリリースされた、18禁恋愛アドベンチャーゲームです。この作品は、前作『見上げた空におちていく』に次ぐ第二作となります。オダワラハコネが原画、桐月がシナリオ、鷹石しのぶが音楽を担当しており、ディレクターの憲yukiによると、前作のフィードバックを基により良い作品を目指して制作されています。作品のキャッチコピーは「絆を紡ぐ物語」で、人と人とのつながりを感じられる物語が展開されています。

ゲームの特徴

本作は選択肢によってストーリーが分岐するアドベンチャー形式ですが、フローチャートシステムを採用することで、ストーリーの流れを視覚的に把握できるようになっています。プレイヤーはゲーム内でアイテムを手に入れることで新たな選択肢が追加され、フローチャートを使って進めたいルートに直接ジャンプすることも可能です。このシステムは、シナリオ担当の桐月の希望で実現し、多様なエンディングが存在します。2009年には萌えゲーアワードにてシナリオ部門の優秀賞を受賞しました。

あらすじ

物語は、運の悪い主人公・倉上進矢の視点から始まります。彼は事故による長期入院で学校生活から離れてしまいますが、幼なじみの神凪莉都の助けにより古里・御津上市へ戻り、天都原学園に編入することになります。新しい学校生活が始まったある日、進矢は「幸御魂」という神霊・タマから「後10日で死ぬ」と予告されます。進矢はタマの力で死を免れるものの、その代償として他人の不運を肩代わりしなければならなくなります。新たな仲間たちと共に彼の幸運と不運にまつわる日常が展開されていきます。

登場キャラクター

主人公

• - 倉上 進矢（くらかみ しんや）

声：なし。身長176cm、体重65kg。天都原学園に通う2年生で、天涯孤独。性格は明るく前向きで、運の悪さに対しては周到に準備するタイプです。

ヒロイン

• - 神凪 莉都（かんなぎ りと）

声：かわしまりの。学園の理事長であり、進矢の幼馴染。クールな性格で頭脳明晰。

• - 今里 和奏（いまさと わかな）

声：夏野こおり。人懐っこい性格のソフトボール部員。

• - 東条 白雪（とうじょう しらゆき）

声：みる。家柄の良いお嬢様。一見儚げだが意志が強い。

• - 夕月 小夜璃（ゆうづき さより）

声：風音。莉都のメイドで、家庭的な面を持ち合わせながらも少しお茶目。

• - 名凪 星華（ななぎ せいか）

声：榊原ゆい。生徒会長で面倒見の良い姉御肌。体育会系の一面も持つ。

舞台設定

物語は御津上市を舞台にしており、私立天都原学園という伝統ある学校に通う生徒たちの物語が描かれています。学園内にはおしゃれな学生寮・月光館もあり、進矢と莉都が共同生活をすることになります。

音楽とサウンドトラック

オープニングテーマ「コンチェルトノート」はNANAが歌い、エンディングテーマ「あの頃のように」はRirykaによって歌われます。音楽の制作は藤田淳平が担当しており、ストーリーを引き立てる素晴らしい楽曲がそろっています。

関連コンテンツ

ゲームの世界観を深めるために、WEBノベルやビジュアルガイドブック、さらにはオリジナルサウンドトラックも発売されており、ファンにとっては興味深い追加要素となっています。特にビジュアルガイドブックにはキャラクターやストーリーの紹介、スタッフインタビューなど、読み応えのある内容が収められています。

『コンチェルトノート』は、運命や絆をテーマにした深いストーリーと共に、プレイヤーを魅了するエンターテインメント作品となっています。

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