コンボケーション

コンボケーションとは

コンボケーション（英語: Convocation、略称：コンボケ）は、ギリシャ語の「ἐκκλησία」に由来し、ラテン語の「convocare」（集まる、召集する）に基づく言葉です。この用語は主に教会や教育機関において、特別な目的で集められた人々の団体を指しています。特に学術的な文脈では、教育機関の全ての関係者が集まり、新入生を迎える式典や卒業式など多様なイベントで使用されます。

教会におけるコンボケーション

イングランド教会では1920年に始まったカンタベリー管区とヨーク管区の主教全体による教会会議が「カンタベリー管区・ヨーク管区コンボケーション」として知られています。この種の会議は、教会の運営や信仰に関する重要な事項を討議するために行われ、教会の伝統において大きな役割を果たしています。

教育機関のコンボケーション

英国およびその影響を受けた国々、例えばアメリカ、カナダ、インドなどの大学では、入学式や卒業式、また全学生が集まる集会などを「コンボケーション」と称しています。トロント大学のような教育機関では、こうした行事が行われる専用の建物を「コンボケーション・ホール」（Convocation Hall）と名付けています。この名称は、大学の公式または非公式の全学集会にも広がって使用され、特別な意味を持つイベントとして広く認識されています。

たとえば、日本では宮城大学において、新入生同士の交流の機会を提供するために春と秋に「コンボケーション・デイ」が開催されています。また、国際基督教大学では、一般的に「コンボケ」と呼ばれる時間が設けられています。これは毎週全学の授業を一時停止し、現在、過去、将来に関する話題についてのQ&A付きの講演が行われる「コンボケーション・アワー」として位置付けられています。このように、コンボケーションは様々な形態で存在し、教育環境における重要な伝統として定着しています。

まとめ

コンボケーションは、教会や教育機関において人々が一堂に会する重要な場であり、その目的や形式は多岐にわたります。入学式や卒業式などの特別な儀式から、日常的な交流の場まで、コンボケーションはコミュニティの絆を深める重要な機会となっています。これらの集まりは、伝統や文化に根差しながらも、時代の変化に応じて進化している点も見逃せません。

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