コーセラ

コーセラ（Coursera）について

コーセラは、教育技術の営利団体として、スタンフォード大学の教授アンドリュー・ンとDaphne Kollerによって設立されました。このプラットフォームは、世界中の多数の大学と提携し、特にオンライン授業の提供を通じて教育の機会を広げることを目的としています。サービスの利用者は、さまざまな教育コンテンツにアクセスでき、コースの一部は無料で提供されています。2012年11月の時点で、196カ国から1,900,241人以上が授業に登録したとされていますが、修了率は約7〜9%と、最終的に授業を完了する生徒は限られています。

ビジネスモデル

コーセラは、営利団体ながらも現在のところ収益を上げていないのが特徴です。コーセラとその提携大学は、教育コンテンツの提供に伴うコストを共有し、2012年12月にはベンチャーキャピタルからの投資を得て事業を運営しています。特に、シリーズAの投資として、クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズのジョン・ドーアとNew Enterprise AssociatesのScott Sandellから1600万ドルを受け取っています。この投資において、ジョン・ドーアは、「価値ある教授サービスには人々は投資するだろう」と述べています。

参加大学が提供するコースから生まれる収益は、コーセラと大学の間で共有されることになっており、それぞれの大学が収益の一部と利潤の20%を受け取ります。収益モデルとしては、認証、雇用者への情報販売、適性評価などさまざまな方向性が検討されており、一部はすでに実施されています。例えば、学費は無料のお試し期間の後に有料となるコースが多く、特定のサービスを受けるためには一定額を支払う必要があります。

コース内容

コーセラのプラットフォームでは、コースが有料または無料で提供されており、主な分野は次の通りです：コンピュータサイエンス、医療、社会科学、人文学、数学、経済学など。これらのコースでは、短いビデオ講義や演習問題が組まれており、特に評価が難しい課題については相互評価システムが導入されています。2012年秋の時点で、100以上のコースが提供され、特にスイス連邦工科大学との提携によりフランス語圏でもアクセスが可能になりました。

参加大学

コーセラは設立当初から多くの著名大学と提携しています。初めの頃は、スタンフォード大学やミシガン大学、プリンストン大学などが名を連ねており、参加校は継続的に増加しています。2013年2月時点では、62の大学がオンライン授業を提供しており、日本の大学としては初めて東京大学も参加しました。

このように、コーセラは多様な学問領域に対応し、世界中の学習者にアクセス可能な教育の場を提供しています。今後の展開にも注目が集まります。

もう一度検索