ゴティエ

ゴティエ（Gotye、本名：Wouter "Wally" De Backer、1980年5月21日 - ）は、ベルギー生まれのオーストラリア人シンガーソングライター、ミュージシャン、マルチインストゥルメンタリストです。彼の音楽は、インディーポップ、エレクトロニカ、オルタナティブロックなど、多様なジャンルを横断する独自のサウンドが特徴です。

生い立ちと初期のキャリア

1980年にベルギーで生まれたゴティエは、2歳の時に家族と共にオーストラリアのメルボルンに移住しました。幼少の頃から音楽に興味を持ち、様々な楽器を演奏するようになりました。2000年代初頭から音楽活動を本格的に開始し、2003年にデビューアルバム『Boardface』を自主制作でリリースしました。このアルバムはオーストラリア国内のアルバムチャートで93位を記録しました。

ブレイク

2006年、2ndアルバム『Like Drawing Blood』をリリース。このアルバムは、オーストラリア国内で13位を記録し、ダブルプラチナムを獲得する大ヒットとなりました。この成功により、ゴティエはオーストラリア国内で確固たる地位を築きました。

世界的な成功

2011年、6年ぶりとなる3rdアルバム『Making Mirrors』をリリース。このアルバムからの2ndシングル「Somebody That I Used to Know」は、ニュージーランドのシンガーソングライターであるキンブラをフィーチャーした楽曲で、世界中で記録的な大ヒットとなりました。この曲は、ゴティエの代表曲として知られています。

「Somebody That I Used to Know」は、オーストラリアをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど、世界18ヶ国以上の音楽チャートで1位を獲得しました。ミュージックビデオも大きな話題となり、YouTubeでの再生回数は10億回を超えています。この曲の成功により、ゴティエは一躍世界的なスターとなりました。

アルバム『Making Mirrors』も世界各国で大ヒットを記録し、アメリカでは50万枚以上のセールスでゴールドディスクを獲得。オーストラリアでは、ARIAアワード2011で6部門を受賞するなど、数々の音楽賞を受賞しました。

グラミー賞受賞

2013年、第55回グラミー賞において、「Somebody That I Used to Know」が最優秀レコード賞と最優秀ポップ・デュオ／グループ・パフォーマンス賞を受賞しました。また、『Making Mirrors』も最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞し、ノミネートされていた主要3部門をすべて制覇しました。オーストラリア出身のアーティストによる最優秀レコード賞受賞は、オリビア・ニュートン＝ジョンの「愛の告白（I Honestly Love You）」以来、38年ぶりの快挙となりました。

日本との関わり

ゴティエは、高校・大学時代に日本語を勉強しており、三重県津市にある私立高田高等学校の交換留学プログラムに参加し、ホームステイを経験しています。また、留学中に東京を訪れたこともあります。

ディスコグラフィー

Boardface (2003)
Like Drawing Blood (2006)
Making Mirrors (2011)

その他

Mixed Blood - リミックスアルバム (2007)
Hearts a Mess Remix EP - アルバム『Like Drawing Blood』収録曲のリミックス集

外部リンク

日本公式サイト
* オフィシャルサイト

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