ゴンドラ安全規則

ゴンドラ安全規則について

ゴンドラ安全規則（昭和47年9月30日労働省令第35号）は、ゴンドラの安全に関する基準を定めた厚生労働省の省令です。この規則は、労働者の安全と健康を確保するため、労働安全衛生法に基づいて制定されました。ゴンドラは、高所作業などで使用されるため、その安全管理は非常に重要です。

規則の構成

ゴンドラ安全規則は、以下の章で構成されています。

第1章 総則（第1条）
この章では、規則の目的や用語の定義など、基本的な事項が定められています。
第2章 製造及び設置（第2条―第10条）
ゴンドラの製造基準や設置に関する安全基準が規定されています。ゴンドラの設計、材料、構造、強度など、製造段階で守るべき技術的な要件が詳細に定められています。また、設置場所の条件、設置方法、必要な検査についても規定されています。
第3章 使用及び就業（第11条―第20条）
ゴンドラの使用に関する安全基準が規定されています。ゴンドラの操作方法、作業時の安全対策、使用前の点検項目、使用中の注意点などが定められています。また、ゴンドラを使用する作業者の資格や教育、安全管理体制についても規定されています。
第4章 定期自主検査等（第21条―第23条）
ゴンドラの定期的な自主検査に関する規定が定められています。検査の頻度、検査項目、記録の保存などが規定されており、常に安全な状態を維持するための基準が明確化されています。
第5章 性能検査（第24条―第27条の2）
ゴンドラの性能を定期的に検査するための基準が定められています。検査の方法、項目、基準値などが詳細に規定されており、ゴンドラの安全性を確保するための重要な要素となっています。
第6章 変更、休止、廃止等（第28条―第36条）
ゴンドラの変更、休止、廃止に関する手続きが規定されています。ゴンドラの改造や修理を行う際の許可、休止や廃止時の届出など、安全に関わる手続きが明確化されています。
附則
規則の施行日やその他補足的な事項が記載されています。

規則の重要性

ゴンドラ安全規則は、ゴンドラを使用する全ての関係者にとって、安全な作業環境を確保するための重要な基準です。この規則を遵守することで、ゴンドラによる労働災害を未然に防ぎ、労働者の安全と健康を守ることができます。規則の内容を正確に理解し、日々の作業において遵守することが不可欠です。

まとめ

ゴンドラ安全規則は、ゴンドラの製造から廃棄まで、そのライフサイクル全体にわたる安全を確保するための重要な規則です。事業者だけでなく、ゴンドラを使用する労働者もこの規則を理解し、安全な作業を心がけることが大切です。

この規則を遵守することにより、安全で効率的な高所作業が実現可能となります。

もう一度検索