ゴーランド

ゴーランド—宇宙戦艦ヤマトの指揮官

ゴーランドは、日本のアニメ映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』やテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』など、宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する重要なキャラクターです。声を担当したのは、阪脩（『さらば』、PSゲーム版）、飯塚昭三（『ヤマト2』）、山路和弘（『2202』）と異なる声優がそれぞれの作品で彼に命を吹き込みました。

キャラクターの概要

ゴーランドは白色彗星帝国の提督であり、ミサイル艦による艦隊の指揮官として描かれています。『さらば』ではテレザート星域防衛艦隊の司令官、『ヤマト2』では機動ミサイル艦隊の指揮を担い、PSゲーム版では第一戦闘艦隊の司令官として登場します。 彼の外見は禿頭に顎鬚を持つものであり、当初はズォーダーとしてデザインされていましたが、最終的にゴーランドとして流用されました。

外観は『さらば』と『ヤマト2』では似ていますが、目や頬の形状にやや違いがあります。彼は、両作品ともにコートを着た姿で登場し、PSゲーム版では『さらば』に基づいたデザインが用いられています。

作品内での役割

1. さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち

映画『さらば宇宙戦艦ヤマト』では、ゴーランドはテレザート星の防衛艦隊を指揮し、ヤマトを迎え撃つことになりますが、土方竜の巧妙な策略にはまってしまい、艦隊と共に波動砲を受けて消滅します。この作品では彼の活躍は限られており、主に敗北の役割に終始しています。

2. 宇宙戦艦ヤマト2

『ヤマト2』では、ゴーランドはデスラーの指揮下で艦隊の前衛に配置され、彼との意見の対立が描かれます。デスラーがヤマトを誘い込む策略を巡って協力することはなく、彼自身はヤマトとテレサとの通信を妨害しようと試みます。彼は第8話でヤマトをサルガッソに誘い込む計画を成功させますが、最終的には失敗に終わり、後に真田志郎の機転により、自身が指揮する艦隊は全て波動砲の餌食となり、消えてしまいます。

3. PSゲーム版

PSゲーム版では、ストーリー8「大宇宙気流帯」と9「大宇宙気流帯出口」に登場。彼は旗艦「ルーベルグIII」に乗艦し、特殊ミサイル艇師団を指揮して演習中にヤマトと遭遇します。『ヤマト2』と同様の展開を見せるものの、宇宙気流との関連が見られます。

4. 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

『宇宙戦艦ヤマト2202』では、服装や容姿が『さらば』に準拠しています。彼は第10話でテレザート星を守る司令官として登場し、その後ノルという幼生体を育成する役割を果たします。最終的に、波動砲によって戦死しますが、親子の愛情は持たず、成り行きに従った行動が示されています。彼はガトランティスにおける存在意義に執着し、同時にノルを未来の存在として育てていくことの重要性を語ります。

まとめ

ゴーランドは宇宙戦艦ヤマトシリーズの中で、白色彗星帝国の強力な提督として描かれ、作品によってその役割が異なりますが、常に軍人としてのプライドと戦略家の姿が求められます。彼の行動からは、交渉と戦争の間で揺れる人間の本質が見て取れます。

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