ゴールドラッシュ (映画)

『ゴールドラッシュ』は、1990年12月12日に公開された日本映画です。HOUND DOGの大友康平の映画初主演作品として話題を呼びました。ワニブックスとケイマネージメントオフィスが制作し、東映が配給を担当。同時上映は『きんぴら』で、1991年の東映正月映画として公開されました。

原作は、森永博志が1985年に発表したノンフィクション作品『原宿ゴールドラッシュ』です。この作品は、1970年代の原宿ストリートカルチャーの開祖と言われた「ピンクドラゴン」の経営者、山崎眞行氏をフィーチャーした内容となっています。

物語は、一攫千金を夢見て250万円を手に北海道から上京した青年が主人公です。彼は「ピンクドラゴン」を経営し、1974年から1985年までの間に25億円を稼ぎ出すという、原宿を舞台にした青春サクセスストーリーが展開されます。

キャスト

村木純一：大友康平
佐野川真美：南野陽子
大沢秀夫：布施博
清水早苗：相田翔子
竹田：ジョニー大倉
松宮：蓑輪単志
加藤弘子：かがわゆきえ
タニ：小沢仁志
村木の父：織本順吉
村木の母：水野久美
佐々木：倉崎青児
恭子：森松久恵
岡本：新井康弘
銀行員上岡：佐野史郎

スタッフ

監督：和泉聖治
脚本：坂田義和、水谷俊之、和泉聖治
原作：森永博志「原宿ゴールドラッシュ」
音楽：HOUND DOG

製作の背景

黒澤明監督の息子である黒澤久雄氏が、原作の出版直後に映画化を企画しましたが、実現には至りませんでした。その後、1990年秋に東映によって製作が決定。当初は東映洋画系での公開が予定されていましたが、最終的には東映本番線での公開となりました。

製作発表会見では、東映宣伝部長から「ヤング映画で打って出る正月の東映の看板を背負ってもらう」と紹介された大友康平が、「責任は重いけど背負って立ちます」と宣言しました。また、Winkの相田翔子が本作に、同時上映の『きんぴら』に鈴木早智子が出演したことも話題となりました。

撮影は1990年9月中旬にクランクインし、11月下旬にクランクアップしました。

『ゴールドラッシュ』は、1970年代から80年代にかけての原宿の熱気を描き出した作品として、今もなお多くの人々に記憶されています。若者たちの夢と情熱、そして時代の空気を感じることができる、青春映画の傑作と言えるでしょう。

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