サイバーパンク2.0.2.0.

サイバーパンク2.0.2.0.の世界を探る

概要

『サイバーパンク2.0.2.0.』は、サイバーパンクのテーマを扱ったテーブルトークRPGで、1980年代に登場したサイバーパンク文学の影響を受けています。このゲームは、近未来の社会における暗黒面を中心に描き、サイバネティックスや高度なコンピュータネットワークが支配する奇妙な世界を舞台にしています。プレイヤーは、暴力的で退廃的なピカレスク物語を通じて、サイバーパンクの独特な雰囲気を体験することができます。

このゲームは1988年にアメリカのR.タルソリアンゲームズから初版がリリースされ、1993年には日本語版がホビーベースイエローサブマリンより発売されました。ゲームデザインはマイク・ポンスミスによって手がけられ、当初は「Cyberpunk 2013」というタイトルが付けられていました。以降、本作は様々なバージョンが展開され、サイバーパンクジャンルの興隆に寄与しました。

世界設定

『サイバーパンク2.0.2.0.』の舞台は2020年ですが、現実とは異なり治安が著しく悪化しています。特にアメリカでは、経済危機が引き金となり1996年から無政府状態に陥りました。戒厳令が発令され、強権的な治安維持措置がとられました。この結果、犯罪者に対しては厳しい罰則が適用され、社会全体が恐怖の中で生きることを余儀なくされています。

また、多国籍企業はますます強力になり、政府の権威は弱体化しました。このような環境は、プレイヤーキャラクターたちが直面する数々の危険やハチャメチャな状況を生み出します。

ゲームシステム

本作の行為判定は10面ダイスを用います。プレイヤーは1D10を振り、成功に対して上方判定を行います。出目10は「大成功」となり、追加で振り直しを行うことができます。一方、出目1は「大失敗」となります。

プレイヤーキャラクターが使用するサイバーウェアには、日本独自の「人間性コスト」が設定されており、コストが蓄積することで能力値の変化が発生します。サイバーウェアを埋め込むことで人間性が失われ、最終的には「サイバーサイコ」になる危険も秘めています。

キャラクターのロール

『サイバーパンク2.0.2.0.』では、さまざまな役割が用意されています。ロッカーボーイはメッセージを発信し、人々を奮い立たせる存在です。ソロは雇われた戦士や暗殺者、ネットランナーはコンピュータを駆使してハッカーになることができます。テッキーはサイバーウェアの専門家として技術面で活躍し、メドテクは医療を担います。さらに、メディアやコップ、コーポレートなど多彩なキャラクターたちが敵や仲間となってストーリーを展開していきます。

関連製品

日本語版では、基本ルールブックのほかにも様々なサプリメントやワールドガイドが存在しています。これらはプレイヤーに新たなシナリオやキャラクターを提供し、ゲームプレイを豊かにする役割を果たしています。特に「ニッポンソースブック」は日本に特化した資料として、多くのファンに親しまれています。

まとめ

『サイバーパンク2.0.2.0.』は、ただのサイエンスフィクションではなく、近未来の社会の深い闇を探る冒険が待っています。プレイヤーはサイバーパンクスタイルの世界で、テクノロジーと人間性の間で揺れ動く中、忘れがたい物語を創り出すことができるのです。

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